きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

なぜ中小企業診断士に? 1.コンプレックスからの脱却

 
こんにちは!
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
 
「なぜ中小企業診断士に?」という全33回のシリーズ1回目です。
33回の一覧表はこのブログの一番下に明記しています。

 

~  ~  ~

 

中小企業診断士という資格をご存知ですか?
2000年に勉強を始めるまで、私はまったく知りませんでした。
中小企業診断士は、経営コンサルタントの唯一の国家資格です。

 

こちらが診断士の登録証。私の初回登録は平成20年です。
IMG_9929.jpg



学習項目は、米国で生まれた
MBA(Master of Business Administration:経営学修士)
と重なる部分が多く「日本版MBA」という人もいます。
 
でも、
診断士もMBAも両方持っている立場からいうと、
診断士のほうが何倍もはるかに難しかったです。
(MBAは日本の法政大で日本語で取りました)




難しい割に、診断士はMBAと比べて、
また他の国家資格と比べて知名度が低いのは残念なところです。

 

しかし、本当に勉強になる資格ですし
挑戦してよかったと心から思っています。
いまチャレンジ中の方がいたら、心からエールを贈りたいです。

 

「なぜ中小企業診断士になろうと思ったんですか」
ときどき聞かれるこの質問。
このブログで少しづつ書いていきますね。



この1回目では「その理由」を述べたいと思います。



1993~99年末まで、
私は宿泊・飲食産業の業界誌『週刊ホテルレストラン』
で編集・記者として働き、最後は副編集長を務めました。



そして、独立したのが2000年1月。
診断士の勉強は、翌年1月からスタートしました。

 

資格を手にしたのが今年2008年春ですから
長い長い浪人生活でした(笑)。ほんとにもう。

 

いま浪人生活で苦労している方、
元気を出してくださいね。

 

受験1~2年目の方は
ぜひ今年で決着をつけていただきたいですし
浪人記などは必要ないと思いますので
受験に使えそうなタイトルのみ
かいつまんで読んでくだされば幸いです。
※ 当シリーズすべてのリンクは下記

 

さて、資格を目指したその理由。
それは、
「信頼を裏切りたくなかったから」
「コンプレックスをなくしたかったら」です。



編集記者時代から、
「私には知識が不足している」と、ずっと思っていました。
高卒(のちに院卒)の学歴には誇りを持っていましたが、
知識不足は否めなかった…。

 

『週刊ホテルレストラン』という業界誌の編集記者だったので
「こんな素敵なホテルがありますよ」ではなく
「このホテルはどうやって集客しているか?」と
ビジネス視点の記事を書くわけです。

 

一国の主である総支配人にもインタビューします。
ところが、
イベントや商品企画といったソフト的な話は理解できても
損益計算書や貸借対照表など、
財務のことはちんぷんかんぷん。



それなのに、記者の権限で会社のトップを取材し、
貴重な時間を割いてもらっていた。
いま振り返ると、究極のホラーです。

 

無知は罪ですね。




ではなぜ、
知識不足を認識していながら
もっと早く勉強を始めなかったのか。

 

「それほどは困っていなかった」からです。



入社前から、
「この雑誌に携わるなら、
経営全般の知識を持ってやらなければまずい」
と、気づいていたのです。 

 

が、幸か不幸か、知らなくてもなんとかなってしまった。

 

細かな数字が登場する専門的な記事は
会計士の先生やベテランのライターさんに
書いてもらえばよかったからです。

 

おまけに、
朝8時半に出社して夜10時や11時まで残業の毎日では
勉強なんて言葉はそのうち消えました。
どんなに忙しくても勉強している人はしているんですけどね。



ふたたび、
「まずいなあ」との思いが浮上したのは
5年目に副編集長になったとき。
OJT(on the job traning:日常業務)で
それなりの知識は得ていても
計算書を読めない人間が経営雑誌で
副編集長になっていいのだろうかと。。。

 

でも、その思いを社長に伝えると
誰にでも得意な面・不得意な面があるのだから
自分の良さを生かしてやっていってほしい
と、優しい言葉。

 

社長は、「勉強しないでいい」とは
ひとことも言っていないのに
「不得意なことは無理しなくてOK。 人に振ればいいか」
なんて、楽な方に解釈してしまったのでした。



実は、昇進の打診を受けたとき
ほんの一瞬だけ
ビジネススクールに通わせてもらおう
という思いがよぎりました。
でも、思っただけでした。



「いつか化けの皮が剥がれる」

 

という不安は
またもや胸の奥底に放置されることになりました。
 

◆中小企業診断士の受験期、すべてのブログはこちら!

1.コンプレックスからの脱却 

2.資格見つけた 

3.受験道へ 

6.自分用の教科書を作る 

7.自分用の教科書のつくり方 

8.貨幣価値について 

9.単語帳の活用法について 

10.診断士受験にかかったお金と有志の勉強会 

11.「1次試験に合格!」 

13.受験3年目 

14.最も悔しい負け方 

15.目で見る管理 

16.受験倦怠期 

18.浪人生の1次試験 必勝法 

19.診断士の登録証が届きました      

21.大学院に入る(上)  

22.高卒でも大学院に入る(中)

23.大学院に入る(下)

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

 
 
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こちらも診断士受験にまつわる話です<前編>
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