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経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

なぜ中小企業診断士に? 6.自分用の教科書を作る


こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

中小企業診断士になるまでをつづるシリーズ
今日は6回目。自分用の教科書をつくる話です。

 

 
初めての1次試験は散々な結果に終わりました。

 

特に、財務経済
小学生が解いても同じ点数だったんじゃないかと
思われるほど。

 

財務は忘れもしない18点でした。
経済も同じくらい。

 

ははははは (←乾いた笑い




けれども翌年も、
そして最後に受けた1次試験でも、
私は難問の経済学・財務ともに、
80点超を取るのです

 

あきらめなければ、できるんです。




さて、初年度の話に戻りましょう。

このままでは一生、合格できない

と悟った私は、
自分用の教科書を一から作ることにしました。




受験校の教科書で学び始め、最初は、
「私の頭が悪いから理解できないんだ」
と思っていました。

 

まあ、それも一理ありますが、
少し理解できるようになってくると、
教科書の説明や編集にも問題がある
と分かったのです。



たとえば、
私が使っていた受験校の教科書は、
図表が表ページに印刷され、
その裏ページに説明文が印刷されていたんです。

 

パラパラめくらないと、図と文が同時に見られない。
不親切もはなはだしい、雑なつくりです。



しかも、説明文は言葉が吟味されていません。
これじゃ分からないよ、という言葉が目立ちます。

 

教科書なのに、誤字脱字が異常に多いのも
「許せーん!」という感じ。



だって、私は、元編集者。

 

「この学校は、教科書を適当に作ったんだな」
ということが分かってしまいます。
読み手への愛がない。



1次に惨敗した後、
この学校の教科書では
どうしても理解できないので
図書館の本で調べ直すことにしました。

 

手にしたのは経済学でした。
図書館の棚には経済学の本がたくさんあります。
一つを手にして、読んでみると……



うそっ!!!



驚くほど理解できるではないですか。
わかる、わかる。すんなり理解できる!



つまり、
受験校の教科書は本当に分かりにくく出来ていたんです。
大学で学んでいた人なら、推測して理解できることも、
私のように高卒でまっさらな人間には無理です。


図書館で手にしたのは、
経済学のスティグリッツ博士の本でした。
構成といい、事例といい、
私でも、「ふむふむ」と容易に分かるし、
何よりも読んでいて楽しい



真から理解している人が、
分かりやすく書いた文は
難しい文にはならないのですね。



なーんだ。
理解できなかったのは、私のせいだけじゃなかったんだ。



こうして、学校の教科書を当てにするのをやめ、
さまざまな本や参考書、
ネットで勉強することにしました。

 

そのほうがずっと親切な説明で、理解しやすかった。



そして、
せっかく理解できたことが、
頭の中でバラバラの引き出しに入らないように、

 

自分で収集した「分かりやすい説明」を編集し
マイ教科書をつくり始めました。



私による私のための一番分かりやすい財務の教科書
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損益計算書のページ(の一部)
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経済学、マーケティング、運営管理のマイ教科書
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財務、経済、情報システム、運営管理などなど
ほとんどの科目について
1科目につきノート1~2冊を割いて
計5科目分のマイ教科書をつくりました。

他の科目はつくらなくても
理解できていたので。

 

出来上がるまでに半年以上かかったけれど
編集は昔取った杵柄。
作業は楽しかったし、
何よりもその過程で理解を深めることができました。



マイ教科書づくりは
私にとって合格への大きな一歩となりました!

 

 
 
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38 大学院.png
 
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