きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

なぜ中小企業診断士に? 33. 最終回 ~憧れ~

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト、中小企業診断士の瀬戸川礼子です。



中小企業診断士の勉強開始から取得した現在まで
紆余曲折の勉強道をつづるシリーズ全33回も
そろそろおしまいが近付いてきました。
 
33回すべての一覧表はこちら



最終回のテーマは 
~憧れ~



勉強を始める前も、している途中も、
知識が足りないことや、資格が取れないことは
「コンプレックス」でした。

 

もともとの高卒の学歴には誇りがありましたが、
診断士の勉強を始めたのは、
記者というペンの力にかこつけて
知識もないのにあるように思われてしまうことや
役に立てていないんじゃないかという
コンプレックスを克服するためです。
その話はこちら




私は、人を「うらやむ」という気持ちが
希薄なほうだと思っていますが、
あのときばかりは診断士にすぐ合格する人を
いいなあと思ったし、
コンプレックスも強まりました。




でも今、念願の中小企業診断士になり、
おまけにMBAホルダーで院卒という学歴になったいま、
これ以外に、なりたいのになれないことは
コンプレックスではなく「憧れ」です。
 
そういう前向きな捉え方ができるようになりました。



欲しいものを得たから、
そう思えるようになったのだと思いますが、
「結果」だけが思考を変えたのではなく
得るまでの「過程」がそう思わせてくれた気がします。



診断士の資格を取ってもゴールではないし
これ以外にも、自分に足りないものはまだまだあります。




けれど今は、「ない」ということが
コンプレックスじゃなく、憧れになったのです。



受験を通して痛感したのは、
私はネガティブ・エネルギーで戦うのは本当にダメ。



試験の復習を 「復讐」と思っていた頃は
ろくなことがありませんでした。



でも、そんな言い方を辞めて肩の力を抜いたら、
ちょうど最後の1次試験にパスし、
2次を大学院で取ることができました。



スポーツ選手のメンタルトレーニングをビジネスに応用した本
『ビジネスマンのためのメンタル・タフネス』(ジム・レーヤーほか著)を
受験時代に読んだことがあります。

 

「スポーツにしてもビジネスにしても、
トッププレーヤー、トップビジネスマンといわれる人に
ネガティブな考え方、ネガティブな態度の人は一人もいない」

 

もちろん、すべてをバラ色に見るという意味ではなくて
ポジティブな態度からチャレンジの姿勢をつくっているということです。



確かに、ネガティブ志向だとうまくいかないことは
実体験として分かります。



ちなみに先の本は、
ポジティブとネガティブをそれぞれハイ(高)とロー(低)に分け、
4つのマトリックスで表現しています。
エネルギーが高いのは、ハイ・ポジティブとハイ・ネガティブですが、
思考の方向性が全然違う。



ハイ・ポジティブは・・・できる、挑戦、歓喜、興奮、熱狂
ハイ・ネガティブは・・・しなければならない、腹立たしい、復讐、怒り



ハイ・ネガティブなエネルギーで成果を出す人もいるでしょうけれど、
(実際、いますね。何人か知っています)
本人も周りの人もなんだか辛そうです。



楽しくできるのはやはり
ハイ・ポジティブなエネルギーのほうで、
科学的にもハイ・ポジティブのほうが
よい結果を生むと証明されていました。
証明されたのがこの逆じゃなくて本当によかった。



かといって、無理やりのポジティブも辛いから、
現状を素直に受け止めて進んでいけたらいいと思います。



長かった中小企業診断士の受験道。
 
たくさんの苦しみと、
たくさんの喜びを得ることが出来ました。

たくさんの犠牲を払ったり、払わせたりしたから、
それに報いるためにも、学んだことを生かしていきます。



33回にわたる
なぜ中小企業診断士に? シリーズ
お読みくださりありがとうございました!

 

診断士を目指している方
大学院を目指している方
何か資格を目指している方などなど
少しでもお役に立てたのであれば光栄です。

 

これからの道が、本番です。



中小企業診断士の瀬戸川礼子でした
YouTubeで診断士試験のこと、語りました。

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顧客満足の失敗学』は
大学院の修士論文をビジネス書に書き直した本です