きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

ママでも金


頭がすっかり夏休みです。4日ぶりに、こんにちは。


始まりましたね 「北京オリンピック 2008」。

普段、さほどスポーツに興味があるタチではないのですが、

やはり4年に1度しかない特別な祭典には興味津々です。


1年に1度でも少ないのに、4年にたった1度しかないオリンピック。

1回終わったら次が来るまで1460日間も待たなくてはなりません。

途中途中で国際大会があるとしても、どうやってモチベーションを保ち、

どうやって力のピークをピンポイントのこの日に持ってくるのか、

考えただけで、ふらっときます。


1460日、ほとんどの時間をこの日のために過ごしてきた人たちばかりが

集結している北京。「やる気」というエネルギーにもしも色があったら、

この街はいまたぶん金色におおわれていることでしょう。



谷選手の3連覇はなりませんでしたが、今回の試合は谷選手の試合の中で

一番印象に残るものでした。準決勝で、なかなか組み合わなかったのは互い

のせいなのに、審判から「指導」を受けたのは谷選手だけ。素人から見ると

「それってどうなの」という判定ですが、彼女は受け止めて戦い抜きました。


敗者にとって、試合直後のインタビューは拷問に近いものがあると思いますが、

嫌がるそぶりなど微塵もなく、家族や周りの人への感謝をまず口にしました。


表彰台では、敗れてからたいして時間も経っていないのに、

銅メダルを手にさわやかな笑顔を世界中に見せてくれました。


さらに、翌日のインタビューでは、

「全力を出した結果ですから、うれしい思いです」と、力のある目で語りました。

とは言っても、どんなに悔しく、辛く、無念だったろうと思います。

そんな中でのやわらちゃんの言動は神々しいほどでした。


夫の谷佳和選手は「僕には金色に見える」と語っていたそうですが、

私も便乗させてもらって、やっぱりやわらちゃんは“ママでも金”だったと

言いたいです。

手にしたのは確かに銅メダルだったけれど、金メダルを取っていたときよりも、

多くの人の心に何かを残したんじゃないかなと、一般視聴者の一人として

勝手に思っています。本人はたまらない結果でしょうけれども…。


勝者には勝つまでのプロセスを、

敗者には負けた後の立ち振る舞いを学べる気がします。