きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

なぜ中小企業診断士に? 8.貨幣価値について

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
 

 

中小企業診断士になるまでを綴っている
シリーズの8回目です。



前回7回目は、中小企業診断士になるために、
自分で自分の教科書を作ったというお話でした。

 

今日は、経済学のマイ教科書をつくっていたとき
印象に残った話です。

 

「貨幣価値」について。
お金があれば、
その分だけ何かが買えます。

 

だからお金がたくさんあるとうれしいし
少ないとうれしくない。

 

お金については
そのくらいしか考えていなかった私ですが、

 

経済学の”マイ教科書”をつくっていたとき
もっと多くの役割があることに気付かされました。




経済学では、「貨幣」という古臭い表現をするんですけど、

 

「貨幣」には4つの機能があるのです。

 

私はこの機能を読んだとき、グッときたんです。

 

マイ教科書から抜き出してみます。



<貨幣の4つの機能>



価値尺度
=各国が自国の貨幣に対して客観的な単位を導入することで
価格体系を分かりやすくする。
全商品の価値表現ができる唯一のものである。
あらゆる商品を同質で量的に比較する同名の尺度である。



交換手段
=物々交換は、互いの求める財を一致させることは難しいが
貨幣があることでその代価分を支払うことができ、
欲しいものを購入できる。
つまり、商品が売り手から買い手に移る(流通)する過程で、
貨幣は媒介的役割を果たす。
また、貨幣があることによって、
交換の探索コストが節約できる。



価値保蔵手段
=貨幣を保有することで一般的な購買力を保蔵できる。



支払い手段
=言葉どおり。



これが、貨幣の4機能です。
全部、うなづけることばかりじゃありませんか?




私は思うんです。
言われてみれば分かっていることばかりだけれど、

 

誰かが整理して書いておいてくれたから
知っていることに気付くのであって、

 

自分だけではここまで深く考えられないのではないかと。




4つの機能は、貨幣の価値がしっかり表現されているし
しかも表現が素敵じゃありませんか。



「全商品の価値表現ができる唯一のものである」。 

 

、、、、、、カッコいい(感動)。




たとえば、
「お金の役割って何だと思いますか」と聞かれたとき、

 

こんな風にバシッと、
誰もが思わずうなずくような表現を見つけることって
簡単なことではありません。



誰もが知っていて、
誰もが持っているお金は、
見方も感じ方も人それぞれ。



だからこそ、
誰もが文句なしに「そのとおり」
と思える説明がキマッタとき、
なんだか感動するんです。



「貨幣を保有することで一般的な購買力を保蔵できる」

 

これもそのとおり。
分かっているけど、
だからといって、こんな風に贅肉のない的確な言葉で
表現するのは難しい。




それを聞けば誰もが「知っている」「そうだ」と言う。

でも自分からはそこまで思いつけないし、

 

漠然と思っていたとしても

 

表現の域までにはたどり着かない。

 

こういうことが世の中にはたくさんあります。



歌の歌詞なんかもそうですよね。
誰かが歌にしてくれて初めて、
「そうそう、私もそう思っていた」と気付くことが。



こうしたクリエイティブな表現に出会ったとき、
それが難しい勉強でも、音楽でも、
私は同じように胸を打たれるのです。



 
 
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