こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
中小企業診断士になるまでをつづるシリーズ
全33回の30回目です。
上野治男先生の授業「リスクマネジメント概論」で、
一つの詩を知りました。
リスクの中に自由あり (作者不詳 上野治男訳)
笑えばバカと言われるリスク
泣けばおセンチと言われるリスク
手を差し伸べれば巻き込まれるリスク
感情見せれば拒絶のリスク
夢を語ればバカにされるリスク
愛しても愛されないリスク
生には死のリスク
希望には絶望のリスク
努力には失敗のリスク
それでもリスクは取らねばならぬ
人生最大の危険は何のリスクも取らぬこと
リスクをとらないのは何もしない人
何も持たない人、何の価値もない人
リスクを避ければ、苦しみも悲しみもないだろう
しかしそれでは何も学べず、感動も変化も成長もない、
愛の喜びもない、生きているとも言えない
確実だけに縛られりゃ奴隷と同じ
自由を奪われたことになる
リスクをとる者こそ自由な人間
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力が湧いてくるような詩です。
アメリカ人の作のようですが、詠み人知らず。
上野治男先生に1年ぶりに連絡を取らせていただいたところ
ご丁寧なメールとともに快諾くださいましたので
先生の訳を紹介させていただきました。
このブログの後半には、英語の原文をご紹介します。
念の為に、ここでひとこと。
この詩そして「リスクマネジメント概論」は
何も恐れず、
とにかく “やみくも” に突き進め!
と言っているのではありません。
無計画や無知・無謀は認めていません。
「敵を知り、己を知れ」 ということなのです。
つい私などはやってしまいがちですが
勇み足は注意ですね。
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英語の原文は下記のとおりです。
RISKS (author known)
To laugh is to risk appearing the fool.
To weep is to risk appearing sentimental.
To reach out for another is to risk involvement.
To expose feeling is to risk rejection.
To place your dream before the crowd is to risk ridicule.
To love is to risk not being loved in return.
To live is to risk dying.
To hope is to risk despair.
To try is to risk failure.
But risks must be taken,
because the greatest hazard in life is to risk nothing.
The person who risks nothing, does nothing, has nothing,
and is nothing.
They may avoid suffering and sorrow,
but they cannot learn, feel, change, grow, love, or live.
Chained by his certitudes, he is a slave.
He has forfeited his freedom.
Only a person who risks is free.
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人生で一番大切なものは何か? と問われたら
もちろん「愛」なんだけれど
それをのぞいたら、私は「自由」と答えます。
自由のない人生なんて意味がないから。
そして、自由にはもれなくリスクが付いてきます。
だから私はこれからもリスクを取ろう。
続いては、大学院での企業診断実習の巻。こちら。