きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

図書館で世相が分かる?


週に1度くらいの頻度で近所の図書館に行きますが、

結構、世相が現れる場所じゃないかなと思います。

本のタイトルを見てそう感じるだけではないんです。


たとえば、

その1. 真冬と真夏の平日は、サラリーマン風の男性が目立つようになります。 調べ物をする人が急に増えるとも思えません。なぜ彼らはやって来るのでしょう? 思うに、不況で外回りの営業に苦戦している人たちが、 あまりの暑さや寒さに疲れを感じ、 冷暖房完備&利用無料の図書館をオアシス代わりに使う、のではないかと―。 あくまでも憶測なのですが、そうじゃないかなあと、ここ数年思っています。 失業率がいまより低かったころは、今よりもっとサラリーマン率が高かった 記憶があります。

たとえば、その2. 同じ図書館に10年以上、通っている一人として実感するのですが、 残念なことに、利用者のマナーがだんだん悪くなってきています。 本への書き込みが増えて(許せん)、 しかも、蛍光マーカーやボールペンで線を引く輩も出てきました(許せーん)。 最近は、こんな注意書きも貼られるようになって悲しいです。


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たとえば、

その3. 顧客満足の風が、公共の図書館にも少し吹き始めたようです。 少し前から、民間の運営会社に運営委託するようになって、 こんなコーナーが登場するようになりました。 ただ、このコーナー、3カ月以上も同じまま。街の書店のような アクティブさはありませんが、従来なかった新しい企画ではあります。

 

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そして、一番変わったのは利用者への態度です。

たとえば本を渡す際、

「10日までに返却ください」 という言い方から、

「10日までご利用いただけます。ありがとうございました」 に変わりました。


ただ、以前から働いていた人のうち数人は、

「ありがとうございました」ってなかなか言えないみたいです。

頭を下げたことのない人が頭を下げるのって、

大変な抵抗感があるはずで、

壁を超えるためには時間もいるし、

きっと勇気みたいなものも要りますよね。


でも、運営会社という異文化の空気に影響されたのでしょうか、

やはり前と比べると対応がソフトになったなと感じます。

というのも、こんなことがあったのです。


数年前、のどが渇いたので
バッグからペットボトルを出して水を飲んだら
「ダメですから!」ってわざわざ注意しに来たスタッフがいました。

ダメなんですって。

でも先日、やはりのどが渇いたものだから、
懲りずに同じことをしたら、
たまたまその人に見つかっちゃって。

でも、見て見ぬふりをしてくれました。

脱水症状になるのはお互い困るでしょう。
本には気を付けて、
これからも同じことをすると思います。

よろしくお願いします。