こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
中小企業診断士になるまでをつづるシリーズ23回目。
前回は、高卒でも大学院に入れるの?
というところまででした。こちら
今日23回目はその続きです。
さて、私が挑戦したのは
高卒でも、大卒と同等以上の学力があると認められれば、
大学院の入学試験を受けさせてもらえました。
(あくまでも試験は試験で、ちゃんと受けます)
その「試験を受けさせて良いかどうか」の
判断をするのが「入学資格審査」。
中卒の人が大学に入るための通過点「大検」と同じ制度です。
入学資格審査の申し込みに当たり、
私は自分の判断で2通の手紙をしたためました。
教授会のトップ宛てに一通、
もう一通は審査書類に同封して。
前例のない高卒の人間に試験を受けさせるか否か、
たぶん大学院側で意見は分かれるでしょう。
これは憶測ですが、審査する教授の中には、
こういう人材も面白いじゃないか、と
私を評価してくれる人がいてくれるはずです。
でもそれは少数派かな、と考えました。
快く思わない教授がいても不思議はありません。
プライドもあるでしょう。
だから、少しでも安心して審査をしてもらうために手紙を書きました。
心配な気持ちは私としても理解しているということ、
でも、入学できたら後悔はさせませんということ。
中小企業診断士の1次試験にはここ数年で何度も受かっており、
大学卒業と同等の学力は十分にあるということ、
しっかりした知識を得て、社会に役立ちたいということ、
入学~卒業後は、入学の判断は正しかったと思えるような
人材になります、ということ。
だから、同じ土俵に上がらせてほしいということ、
試験や面接で落とされるなら仕方ないけれど、
門前払いはしないでほしい、チャンスを与えてほしいということ。
ここまで宣言する必要はなかったかもしれませんが、相手も人です。
“one of them”ではなく、名前も心もある一人の人間として
審査をしてもらいたい。
ここまで思いを伝えて、
それでも試験を受けさせないと言われれば、
やるだけやったんだと諦めもつくというものです。
2週間後、
大学院の事務局から電話がありました。
「いま、審査に通りました。
教授会はまだ途中ですが、
早く知らせてあげてくださいということでお電話しました。
では至急、受験申込書をご送付ください」
手紙の意味があったのかどうか、
いまでも分かりません。
ただ、扉は開かれました☆.。₀:*゚✲゚*:☆
ビジネス書に書き替えた本です。こちら