きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

なぜ中小企業診断士に? 18. 浪人生の1次試験 必勝法


こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

中小企業診断士になるまでの道のりをつづるシリーズ18回目です。



2006年、受験も6年目に入りました。
2回目のゼロからの出発でした。

 

そして、同年06年8月に行なわれた1次試験に合格。

 

この年が最後の受験となりました。

 

1次試験は3勝2敗になります。

 

我ながら、高卒でよくやりました!



最後の2次試験は、ほんのあと一歩でダメでした。

 

でも、いいんです。

 

もう1回だけ残された2次資格が、

 

翌年、大学院に入学という

 

大きな幸運を呼び込んでくれたのですから。




最後の1次試験は思い出深いものになりました。



前年からの受験倦怠期が尾を引いて
1次試験のひと月前に行なわれる模擬試験の日まで
8カ月以上も勉強をさぼっていたのです。



模擬試験の結果が届くまでもなく
さすがに「まずい」と悟った私は
残り1カ月で猛烈なラストスパートをかけました。



昔から自覚していますが、私はスロー・スターターです。

なんとか締切に間に合ってしまうので、治らないのです。

 

経営ジャーナリストとしてしょっちゅう原稿を書きますが、

締切日が見えてくると突然、着火し、猛ダッシュするという

 

ほとんど自慢できない性質です。

 

(でも、締切日はちゃんと守るんですよ、といいわけ)




本試験まであと1カ月。

 

1次には今まで2回、合格しているんだから、
私にはそれなりの基礎学力はあるんだと、
恐るべき楽観的根拠を持って、
1日6時間くらい勉強しました。



意外というか予想通りというか、
どの科目も結構、覚えていました。

 

浪人力(?)ですね。

 

おめでたくも 「いける」と思いました。

 

そして、実際、受かっちゃいました♪



そこで!

 

「だらけていた浪人生が、試験をひと月後に控え、窮地に陥っている場合」

 

という限定条件のもと、3つの対策を書き残したいと思います。




①過去3年分だけ本試験を復習。
 眠っていた記憶を呼び起こす



②7月に模擬試験を受け、暗記するほど復習する
  模擬試験は問題がタイムリーだから是非、受けておきたい。
  受験校によって問題・解答集の質や精度がかなり異なるので、
  受験仲間がいる人は各校の模擬試験を見せ合って、
  最も質の高いものを復習するのが望ましいです。
  この年に私が受けた受験校はTACでした。
  問題がよく練られ、問題数も豊富で、
  一問一問丁寧な解説が付いていました。
  難問ぞろいだったので、
  復習のたびに適度な焦りと達成感が得られました。



③1つのキーワードごとに
 複数の書籍・サイトで理解を深める
  すべてのキーワードを復習する時間はもうないので
  「これは」と思ったキーワードを優先します。
  複数の文献で理解する理由は、
  一つのキーワードは多面的な意味があり
  せっかく優先して覚えたキーワードが出ても
  別の角度から問題が出されたら答えられないでは
  元も子もないからです。
  せっかく優先して覚えるのだから
  確実に点が取れるようにします。



たとえば、
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)の場合
花形、金のなる木、問題児、負け犬 は誰でも覚えます。

 

でもこれだけだと、
「PPMの目的は何か?」
「縦軸と横軸にはそれぞれ何が入るか?」 
「各軸が基準とする %はそれぞれいくつか?」
「PPMの問題点には何があるか?」
「PPMは長期的観点か短期的観点か?」

 

といった問いには答えられません。
つまり、得点ゼロです。

 

これでは4要素を覚えた時間も無駄になってしまいます。

 

ですので、せっかく覚えるなら、
どの角度から問われても答えられるように、
多面的に覚えておくのです。



ちなみに、受験校や勉強会では
「ここまでは覚えなくていい」と言われることがありますが
絶対に鵜呑みにしてはいけません!
だってそんなこと誰にも分からないからです。

 

実際、誰もが「出るわけがない」と言っていた
「工程管理図の読み方」も出たし
「ケインズ(経済学者)が出た学校はどこか?」
なんて、しょうもない問題も出題されたのですから。

 

*Ans.英国ケンブリッジ大学(どうでもええわ)



「覚えなくていい」と言われても、
「ちょっとは覚えておこう」
くらいの気持ちを持っていたほうがよいです。
これは、仕事のときも同じかもしれませんね(^^)/



 

 

YouTubeで診断士試験のこと、語りました。
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こちらも診断士受験にまつわる話です<前編>
37 高卒から院卒.png

 

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