きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

なぜ中小企業診断士に? 10. 診断士受験にかかったお金と有志の勉強会


こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

中小企業診断士になるまでを書いているシリーズ。
今回は10回目。

 

診断士試験にかかったお金はいくら?をご紹介します。

 

2000年1月から始まった診断士の勉強と受験。



1年目にかかった経費は――。

 

・受験校の学費が35万円
・ゴールデンウイーク合宿が8万円
・書籍購入
・有料の特別講座
・模擬試験(他校にも行きました)
・交通費などをあわせると

 

合計70~80万円といったところ。

 

ただし、学費35万円は、国の教育補助金で20万円の
補助が受けられました。

 

よって、1年目の持ち出しは50~60万円です。

 

1年目で受かればこのくらいで済みます。




しかし私の場合は、
この後、大学院に入って300万円が出ていきまして
合格までの実際の費用を合計すると…、

 

450万円くらいでしょうか。

 

しかも、浪人が長く、仕事のセーブ量も多い。

 

働いていたら得られたであろう機会損失も含めると…、

 

千万円?



まあ普通はそんなに浪人しないでしょうし、
大学院は普通は行かないので、そんなにかかりません。
ご安心ください♡



ユニークな道を進んだ私は出費がかさみましたが
自分には必要な投資だったのだと考えています。
頭に入れたことや経験は、お金には代えられないので。

 

そして、こういう機会を持たせてくれたことに感謝しています。

 

さて、個人事業主の私は、勉強優先で仕事をセーブし、
当然ながらお金に困ったので、
受験2年目(2001年)からは学費を節約することにして
受験校に行くのは辞めました。

その受験校は教科書もやり方も
私には合わなかったのも理由です。

その代りに
有志の受験生が運営する無料の勉強会に入りました。



~~ここからは、有志の勉強会の話~~

 

資格を取るまでに、私は4つの勉強会に参加しました。

 

最後の4つ目は、自分で立ち上げました。
メンバーは少数精鋭の9人です。
毎週土日を終日、当てました。
現在は、勉強会ではなく「グルメ会」と化していますが、
縁あって出会った仲間ですからね。年に数回、集まります。
それぞれが各分野のエキスパートです。



最初に参加したのは30人くらいの勉強会で、
ここには2年在籍しました。
開催日は毎週・土日の9:00~17:00まで。
1次試験組と2次試験組に分かれての勉強です。
同じ問題集を購入して、
解答+コメント+応用といった流れで進めました。



各自が専門分野を持っていたので、
そのときどきで誰かが先生役となりました。



私はマイ教科書をつくっていたお陰で
だいたい理解できるようになっており、
時には、人に教えてあげることもありました。
人間、やればできるものですね。



どの勉強会も、都内の区民館を利用しました。
部屋の大きさにもよりますが、

 

きれいな建物は終日で5000円くらい、
ボロな建物は1000円くらいでした。
私はあまりにボロボロな場所は嫌でした~。
お金がないといっても、全員が社会人です。

 

10人いれば、1人500円払えば5000円になり
終日、きれいな会場で快適に勉強できるのに
1人100円しか払おうとせず、
汚い会場で平気という…、
そんな環境をおろそかにする感覚には相容れませんでした。
 
それでも勉強第一だから1~2年通いましたが
トイレも残念な感じだし、気持ちがすさむ気がして
そういう会場を使う勉強会は辞めました
 
勉強会は年齢も仕事もばらばらの人間が集まり
合格という目標に向かう場所。

 

やたら威張る人も、やたらキレる人もいましたが(笑)
利害関係のない集まりはいつも盛り上がり
ホント、楽しかったです!



きっと、端から見ると
せっかくの休みを一日中勉強に当てるなんて
信じられないと思うでしょう。私もそうでした。



でも、その世界に入ってしまうと
周りの仲間がみんなそうだから
特異な世界とは思わなくなるんです。



知らなかったことを学べるって
本当に素晴らしい

 

知的好奇心がたっぷりと満たされる快感があります。



義務教育と違い、
主体的な勉強は吸収力や積極性が何倍も高まります。

 

中小企業診断士に限らず、
大人になってから始める勉強は最高です。

 

勉強そのものも楽しいし、
そこには必ず新しい人との出会いがあるからです。



犠牲にした様々なことには謝るしかないのですが…。




――じりじりと太陽が照りつける8月。

 

2回目の1次試験がやってきました。



この1年間で1500時間は勉強したんだから、

 

もう2年目なんだから、

 

今回はどうしても受かりたい。

 

報いたい。




私はそれほど馬鹿じゃないと思いたい。

 

強く強く強く強く合格を願いました。




診断士の1次試験は2日間にわたって行なわれます。

 

試験1日目、まあまあの出来。

 

試験2日目、やり切った感じ。



当時の1次試験の合格条件は2つありました。

 

①総計が600点以上であること
②すべての科目で40点以上を取っていること
(現在は、科目別に受けられるようになりました)

 

さあ、2回目の1次試験、合格なるかーー。

 

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