きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

ユーグレナ社 出雲充さんの講演 459回挑戦したら成功の確率は99%になる


世界で初めて、
ミドリムシの屋外大量培養に成功した
ユーグレナ社(和名:ミドリムシ)の
出雲充さんのお話を伺いました。
http://www.euglena.jp/


出雲さんのミッションは「ミドリムシで世界を救う」

遠くない未来に実現する壮大な夢を、
横浜国大で聴講しました。
鎌倉投信の新井和宏さんが受け持っているクラスです。

私は敬意を表して
ミドリムシ色の服でうかがいました ^^
出雲さんのネクタイもミドリムシ色。
ユニフォームのように決めているそうです。

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ミドリムシは、
蝶々になる青虫とはまったく違う生き物です。

わずか0.05mmの単細胞生物で、
5億年前から地球に存在してきた命の大先輩です。

水たまりや田んぼに生息しているけれど、
商品化するためには大量に人工培養する必要がありました。

ところがこれが困難を極め、
世界中の研究者は不可能と言いました。
ユーグレナが成功するまではーー。


ミドリムシは、
植物と動物の両方の性質を持っています。

すごいのは、ビタミン、ミネラルなどなど、
実に59種類の栄養素を自らの体でつくり出してしまうことです。
これは粉末や固形化して、サプリメントとして既に販売されています。

わずか1週間で収穫できるのも利点。
もっと大量につくり、世界の食糧問題の解決に貢献したい
というのが出雲さんの願いです。


ミドリムシがすごい点はもう一つあります。
なんと、ジェット機の燃料になるエネルギーが抽出できるのです。
何百人もの人が乗るジェット機を、ミドリムシ燃料で飛ばす。
出雲さんは2018年までに行なう予定だそうです。

エネルギー問題、環境問題まで解決しようとしているミドリムシ。
日本が資源国になるかもしれません。


世界中でミドリムシの培養ができたら、
飢えも、資源争奪のための戦争もなくなります。

世界中の人の命の安全が保障されたら、
衣食足りて礼節を知るというように、
世界は精神的な豊かさを求める流れに入っていくのではないかな


大量培養に1000回以上失敗し、

ついに培養に成功しても、

499社に取り引きを断わられた……。

それでもあきらめず、
とうとうビジネスとして成功した出雲さんが、
最後に力説していたのは下記の言葉です。

「成功の可能性が1%しかなくても、
   2回目は1.99 %になる。
  100回目は63.3968 %になっている。
  459回挑戦したら、成功の可能性は99%です」



ご著書『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました』 http://www.diamond.co.jp/book/9784478021828.html
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サインをいただきました。 「くだらないものなんて、ない」 画像








 

 

 





「この世に、くだらないものなんて、ない。
ミドリムシのような、ちっぽけな単細胞の、
その辺の田んぼや池にいくらでもいるような微生物が
世界を救えるんだから、この世のどんなものにだって、
それが存在する意義が絶対にあるはずだ
どんな生き物にも、どんな仕事にも、どんな人にも
必ず意味があり、大きな可能性が眠っている
僕はそのことをミドリムシに教えてもらった」



ユーグレナ社とミドリムシの飛翔を追っていたい
経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。

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