きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

乗ってほしい「南三陸ホテル観洋」の語り部バス 2013

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。


宮城の「南三陸ホテル観洋」へ、この夏もうかがいました。
女将の阿部憲子さん(右)と、ロビーにて。

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夜になって、
女将さんとお話しながら、旅の仲間たちと楽しいご飯をしていると、
あれ? スタッフの渡辺さん、伊藤さん、小松さんが揃って登場♪
このお三人とは私、インタビューさせていただいているんです。

忙しい中、3人トリオで顔を見せに来てくれたのでした!
うれしい再会、ありがとうございます.
女将さんと3人トリオで♪

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女将の阿部さんに持っていただいたのは、
コースの最後に登場した 「きらきら丼 うにバージョン」。
じぇじぇ! すべて美味しかったですが、これも最高でした
一緒に旅する仲間みんなが「おいしい」、「幸せ」の連発 画像

















翌日、楽しみにしていたのが、
ホテル観洋が独自で運行している「語り部バス」です。
震災を風化させたくない、思いを伝えたいなどの志で、
毎朝、1時間の被災地巡りをしてくれるのです。


語り部バスのチケット(1人500円です)

 

 

8:45分。語り部バスが出発。満席です。
この日は3台が運行。 今日のガイドは、昨夜お会いした伊藤さんです。 画像











 

 






骨組みだけになってしまった防災庁舎の前で説明する伊藤さん。
「写真はどうぞ撮ってください。ただ、記念写真だけはやめてください」。
そんな注意をしなければいけない人がいたんだ、と思うと胸が痛みます。 画像



















 

 

 

かつて商店街だったエリアです。
それぞれの店主が、それぞれの思いを文字にしています。 画像











 

 

 

 

 

「ご先祖様も
裸一貫から
やり直した
わたしも
一から
事業再開」



仮設商店街に置かれた大きな「モアイ像」。なぜここに? 画像











 

 

 




モアイ像は、チリのイースター島が、震災後に寄贈してくれたものです。
目玉が入っているモアイ像は非常に珍しくて、
なんと、世界に2体しかないそうです。

寄贈の式典で、白目は白サンゴ、黒目は黒曜石の「開眼式」が行なわれ、
これによって魂が宿ったことになりました。

南三陸町とチリは、1960年のチリ地震津波以来の友好関係。
「モアイ」という言葉には、
「未来、生きる」という意味があるそうです。
世界からの温かい心。同じ日本人として有り難いと感謝しました。


語り部バスの中で回覧された写真。
震災2カ月後の南三陸です。
復興のスピードは遅いですが、これに比べたら、改善されています。 画像











 

 

 

 



「被災地に観光に行くことをためらう方もいるかと思います。
 でもぜひ来て見てほしいんです。
 観光という字は、光を観ると書きます。
 復興の希望の光をまた観に来てください。
 まだ来られていない人、忘れている人にどうか伝えてください」(伊藤さん)




ガイドの伊藤さんは、最後に明るい話をしてくれました。
伊藤さんは奥さんと小さな娘さんの3人暮らし。
幸いなことに家族は無事でしたが、
家は失い、大事なものがたくさん流されました。

ところが、北海道から来ていたボランティアの男性が、
泥の中から、愛娘の命名を書いた紙を探し出してくれたそうです。

あらかじめパウチしていたので、紙は濡れずこのとおり!
伊藤パパの手にしっかり戻りました!

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北海道のその男性とは、Facebookでご縁がつながっているそうです。
「辛い話で終わるのではなく、明るい話題で終えたい」
そんな思いも語り部バスには込められていました。
何度も来ていますが、このバスに乗って初めて知った事実もありました。
また乗りたいし、多くの人に乗ってもらいたいと思いました。


女将さんはじめホテル観洋のみなさま、 本当にありがとうございます。

また必ず来ますね!

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ホテル観洋の女将・阿部憲子さんも登場されている、
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