こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
先週は、仙台出張の後、そのまま南三陸に向かいました(12月1~3日)
東日本大震災の年から毎年訪ねていて、
震災前にも取材で行っているから12回目になります。
宿泊はいつも「南三陸ホテル観洋」さん。
女将の阿部憲子さんや、
営業次長で南三陸町議会議員の伊藤俊さん、
スタッフのみなさんが温かく迎えてくれます。
今回は、GCストーリー専務の萩原典子さんと一緒に。
旅友はみなそうですが、感受性の高い人との旅は、
とっても豊かで楽しいです^^
夕食の一部(2泊分のご飯がまぜこぜになってます)。美味!💗
志津川湾をのぞむ客室。解放感があります。
カモメが見られるというか、カモメに覗かれます(笑)
南三陸さんさん商店街。ここでいつも美味しい海苔を買います。
商店街の隣に新しくできた「南三陸311メモリアル」
メモリアルの建物は、隈研吾さんデザインで素敵だし、
中で観られる映像(ここだけ有料)は、
観るだけではなく考える時間も設けられていてよかったです。
ただ……
新しい建物はおしゃれで投資額もすごいでしょうに、
トイレが1つしかありません。
男女1つずつじゃないですよ。
男女と障碍者用をあわせて、1つしかないんです。
どういうことなの?
隣のさんさん商店街に人を流すためだとしたら、
なんて心の狭い発想でしょう。
すごく応援しているけど、すごく残念な気分です。
南三陸にかかわらず、
どこでも「なぜ?」と理解に苦しむ現象があります。
エライ人たちの中に、女性や障碍者や観光客の意見を聞く
という発想がなければならないと思います。
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湾の対岸からホテル観洋を眺める。
宿泊施設は町のインフラであり、
希望の光であると改めて感じました。
~ ~ ~
2日目のお昼は館内のレストランで海鮮丼をいただきました。
本は、数学者・岡潔さんの名作『春風夏雨』。
ホテル観洋から歩いていける「海が見える命の森」へ。
「伝えよ千年万年 津波てんでんこ」
津波が来たら、てんでんばらばらに逃げなさい。
誰かを助けようとするよりも、自分がまず逃げなさい。
……助けようとした人が亡くなる悲しい出来事が後を絶たず、
それをなくすために生まれた言葉です。
※右に見える白い建物がホテル観洋です。
ミャンマーから贈られた白亜の大きな大仏さまも
この森から見守ってくださっています。
森から、海に手を合わせます。
~ ~ ~
3日目の朝は、露天風呂から日の出を見て(最高!)
部屋に戻ると幻想的な景色が広がっていました。
海から湯気があがる、珍しい気嵐(けあらし)です。
ホテル観洋には「楽しい滞在と深い学び」
の両方があるんです。
朝の「語り部バス」は外せません。
震災の年に始まった取り組みで、
毎朝、…毎朝ですよ! ホテルが独自に運行しています。
自らも被災者であるスタッフが語り部となって、
1時間をかけて被災地を巡りながら、
あの日のこと、その後の思いや出来事を語ってくれます。
何度乗っても心に響きます。
本当に、みんなに乗ってほしいバスです。
「高野会館」です。327人と2匹の命が助かった偉大な民間震災遺構です。
全員が助かった戸倉小学校(跡地)も案内してもらえます。
なぜ助かったのか?誰がどう判断したのか?
本当に大切な学びがここにはあります。
女将の憲子さんやスタッフさんとの再会もうれしくて、
毎年行きたくなります。
「どう思った?」と話し合いたくなる旅になるので、
社員旅行先にも推してます!
少人数ならこんなスケジュールでいかがでしょうか。
13:30 仙台駅発 送迎バス
15:10 南三陸ホテル観洋に到着
15:20 カモメが遊びに来るお部屋へ
16:00 海を見下ろす大浴場・露天風呂
18:00 海鮮が充実の夕食
21:00 お風呂で星空を眺める
06:30 日の出を見ながら露天風呂
07:00 二度寝
08:00 ブッフェの朝ごはん
08:45 語り部バスに乗車(←ぜひ!)
10:15 送迎バスに乗車
12:00 仙台駅着
※私は今回、初の2泊にしたので、
1日目は10時までぐーぐー寝まして、
まったりできて最高でした♡
海の三日月
ホテル観洋さんの売店。女将の憲子さんをご紹介している
『女将さんのこころ①』(赤い表紙)のみならず、
緑の表紙の②まで置いてくださって感激。
書き手としてジーンときます
またまいります!
〜このあとは塩釜へ向かいました。(つづく)〜
10年は毎年行こうと決めていたけれど、まだ行き続けたい
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
ホテル観洋の女将・阿部憲子さんと対談しました!