毎年ここに来ようと決めました。
2年目からは仲間と一緒に毎年、訪ねています。
憲子さんのアイデアで1年目から走り始めた
「震災を風化させないための語り部バス」に乗るのも恒例。
自身も被災者である9人の社員が輪番で乗車し、
1日も欠かさずに毎日運行している語り部バス。
たった1日も運休していないんですよ。
いまでは延べ35万人(!)を乗せているんです。
この日の語り部は営業リーダーの伊藤さん。
掲げた写真は、震災日のグループ施設「高野会館」。
屋上まで水が来ましたが、ここに避難した方々は全員助かりました。
「風化させたくない」という思いとともに、
「もしものときに生かしてほしい」という思いも乗せて
バスは走っています。
機会をつくってぜひ一人でも多くの人に乗ってほしいなあ。
私が組織のリーダーなら、社員旅行はここにしたい。
食事はおいしい、温泉は絶景、そして翌朝の語り部バスで
命や人生について深く考えることができる、
こんなに有意義な旅行はないと思います。
地元の戸倉小学校は全滅して跡形もありませんが、
先生の機転で全員が助かりました!
規則通りに屋上で待機していたら全員この世にいないでしょう。
でも若い女性の先生が、屋上では危ないと発言し、
校長先生も若い声に意見に耳を傾け、
離れた裏山の高いところにある神社を選んだのです。
そう決めたのは、震災の前日でした。
もっと細かい話が語り部バスでは聞けます。
毎年1回だけですが、
盛り土で変わっていく町並みを見させてもらっても、
南三陸はまだ未来予想図が分かりません。
前日に行った女川の進展ぶりに比べて、
大きく引き離されているのが現状です。
それだけに、一つの町がどうなっていくのか、
もうしばらく通わせてもらいたいと思うのです。
先に書いたように、楽しみもたくさんあります。
うに丼でしめる美味しいコース料理♡
お刺身でございます。
ふかひれでございます。
絶景の露天風呂、
カモメが遊びに来る客室、
カモメを見るというより、これは見られている(笑)
天気が良ければ志津川湾から上る日の出が望めます。
憲子さんやスタッフの伊藤さんと再会するのもうれしく、
外せない場所なんです。
仙台から毎日無料の送迎バスが出ていてとっても便利です。
また来年、うかがいますね。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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ホテル観洋の阿部憲子さんもご紹介しています。
『「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと』
こちらは女将さん55人の胸のうちを紹介しています。
(ホテル観洋の阿部憲子さんもご紹介)