日本環境設計・岩元美智彦さんの講演に行ってきました。
5月にお会いして以来、
地球を救うかのような壮大な仕事に興味を持ちました。
同社はすべてのゴミをバイオエタノールなど
資源に変えるリサイクル企業です。
衣服、プラスチック、木々、食べ物などなど、
C(炭素)、H(水素)、O(酸素)から出来ているものはすべて、
水と酵素を入れて分解→糖化→分子・原子化
→エタノール化してしまう技術を開発。
イオン、イトーヨーカドー、スターバックス、マクドナルド、
無印良品など150社と提携して、いらなくなった衣服や
プラスチック製品を回収&リサイクルする事業を行なっています。
例えば、年間4500万トンも出る家庭からの一般ごみが、
この技術なら1100万トンのエタノールになるそうです。
これは国内の1年間のプラスチック消費960万トンを賄える量。
つまり石油がいらなくなるわけです。
これに産業廃棄物を加えたら大変な量になります。
そして、技術もすごいのですが、
提携先の開発や回収方法、
イベント開催、プロジェクトのネーミングまで、
「すべてを自社でコントロールする
仕組みの構築がとにかく大事」
という言葉が響きました。
上の写真は岩元さんと。
手にしているのは提携ショッピングモールなどに
置かれている衣服の回収BOXです。
プロジェクト名は
「あなたの服を地球の福に。FUKU-FUKUプロジェクト」。
この1BOXを置くことで消費者の共感が得られ、
その店の売上高が3~4%高まるのだそうです。
ちなみに、1kgの衣服から
700mlのエタノールがつくれるとのこと。
ミドリムシでジェット機を
飛ばそうとしているユーグレナの出雲充さんや、
捨てられるはずのゴミをエタノールという
汎用性の高い資源に変えてしまう
岩元さんによって、日本は本当に資源国になりそう!
そして、こんな風に資源がつくれるなら、
戦争もなくなるのでは、と夢を描いた夜でした。
ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。