きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

特例子会社リベラルの取材を7年ぶりに。さらなる発展が!

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

教科書に載ってほしい会社をご紹介します。

特定子会社リベラルです。

同社を紹介するのは
これで何回目になるでしょうか。

何度も取材・執筆をしてきたのですが、
近々、私のYouTube【幸せに働き生きるヒント】で
ご紹介するため、7年ぶり3回目か4回目の取材に伺いました。

立ち上げと経営を担う
佐久間賢さん(左)と上田庸司さん(右)
素晴らしいリーダーです。

↑ 大きな2人と写真を撮ると、凸凹感がすごい。

 

リベラル(東京・西葛西)は、
中古OA機器を新品と見まがうほどぴかぴかに磨き上げ、
高付加価値で販売する特例子会社です。

 

 

特例子会社ってご存知ですか?
平たくいうと、障害者雇用のための子会社です。

日本には法定雇用率という制度があって、
下記の表のように、現行では43.5人以上いる会社は
障害者を最低でも2.3%(1人以上)雇用しなければなりません。

 

私が取材で初めて法定雇用率を知った20年前は
確か50人以上で1.8%だったように思いますが、
だんだんと条件が変化しています。


詳しい人によると、
国の財政が厳しくなっているため、
障害者に対する福祉の予算を減らし、
なおかつ彼等に納税者になってほしいのだろうと。

うん、まあそうでしょうね。
それによって潜在能力や働きがいが生まれる可能性もあり
悪い考えではないと思います。
ただ、だったら、障害者が働きやすく、働き続けやすく
するためのお金は惜しむなよ、とも思います。


~   ~   ~

 

さて、特例子会社リベラルは48人中33人が障害者です。
そして、ホワイト企業大賞の大賞、KAIKA大賞の大賞など、
数々の賞を受賞する超優良企業でもあります。

同社には重度の知的障害者も多く働かれていますが、
日々の仕事&トレーニングによって、
今では磨き上げる仕事だけではなく修理も担います。

修理って難しいじゃないですか。
それを何度も何度も教えて練習して
職人さんのように直せるようになっていますし、
しかも、修理に必要なパーツの注文や
在庫管理まで彼らが行うのです。

 

※写真許可いただいています。社員であり職人さんです。

 

全国に約500社ある特例子会社の多くは、
親会社からの発注で成り立っていたり、
赤字だったりするのですが、
リベラルは圧倒的に他社からの発注が多く、
親に頼らずとも黒字経営できています。

2008年の創業時から「福祉ではなく戦力」という
斬新な発想で障害者雇用をしてきたリベラル。

この理念のもと、
仕事の範囲が広がり、質は高まり、
給与は270~350万円。
特例子会社ではありえないと言われる数字です。

 

~  ~  ~

 

欠かせなかったのはリーダーの存在です。

親会社ラデックス社から背水の陣で
リベラルを創業した佐久間賢さん(左)と上田庸司さん(右)

 

二人の本気さや社員の潜在能力を信じる思いが
やっぱり同社の要だと思います。

生やさしいだけではない、厳しいだけでもない。
痛みをおもんぱかり、なおかつ真剣に向き合う。
時にはぶつかっていくのも愛なのです。

「人の心の痛みが分からない人はリーダーになってはいけない」
私は常々こう思うんですが、
リベラルに来ると、やっぱりそうだ、と思いを新たにします。

 

集中してもくもくと働かれている社員さんの姿に、
リベラルに就職したことで、
本人も家族も人生が好転した物語が数々あるのだろうなーー、
といつも感じ入ります。

 

後日、私のYouTube【幸せに働き生きるヒント】
リベラル社を前編・後編でご紹介します!
思いを込めて動画作成します。

 

リベラルおよびシェアオフィスSTAYUPの経営者
上田庸司さんとの対談はこちら~。面白くてめちゃいい話です!



 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

www.youtube.com