こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
今週は高知出張&観光をしてきました。
最高に楽しく幸せな旅となりました。
で、今日の桂浜で坂本龍馬像を見上げ、思ったことーー。
土佐の坂本龍馬は31歳で、
萩の吉田松陰は29歳で亡くなりました。
知ってはいても、
この短い寿命を見るたびに
「はっ」とさせられます。
現代人が2倍3倍生きても
培えないような哲学を持ち、
社会のために動いた人生。
彼らは幼少期から「人としてのあるべき姿」と
「自分の頭で考える力」を育んでいます。
お天道様が見ていると思い、
誰も見ていなくても自分を律しただろうし、
強きは弱きを助けることは当然で、
それをしないのは恥ずべきことと
理解していたと思います。
問題意識を持ち、
おかしいことをおかしいと言い、
どうすれば理想に近づけるかを考え抜いて
実際に改革しようとしました。
~ ~ ~
一方、現代の私たちは、
あらかじめ答えのある問いに
いかに合わせるか、
という方法をしつけられてきました。
「いい社員」「いい生徒」と言うとき、
従順で疑問を持たず、
波風立てない人をいいと呼ぶ場合があります。
でも、それは都合がいいだけ。
真にいい会社のいい社員や、
いい学校のいい生徒は、
都合がいい人ではありません。
おかしいことに疑問を持ち、
自分の言葉で発言し、
波風に向き合って改善しようとします。
「いい」の定義は本来、後者のはずです。
でも、あらかじめ答えのある問いに
合わせる方法を勉強させられてきた現代人の多くは、
「おかしいこと」に目を背け、
どうすれば「〇」がもらえるかを
考えるようになってしまった……。
龍馬の時代と、現代とでは、
学びに費やす時間の価値が違いすぎます。
小中高と、いつまで現在の教育を続けるのかーー。
桂浜で龍馬像を見上げ、
おかしいことに目を背ける人にはならんき!
と、思うのでした。
写真はすべて2022.11.24です。龍馬もこの景色を見たでしょうか。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。