きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

何のため、誰のための仕事なのかを、今こそ大切にしよう

 

今日から5月。

コロナの緊急事態宣言が出た先月4月は

なんとも不思議な一カ月でしたね。

 

国によって違いはありますが

現在の地球に生きる、私たち77億人が、

同時期に同じ脅威にさらされたのは初めてのこと。

予期しなかったことが起きています。

 

ほとんどの会社が経営難に陥り、

売り上げが半減したり、休業でゼロになったり。

 

私が取材してきた「いい会社」「ホワイト企業」も

例外ではありません。

 

それでいま、

「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている」

ホワイト企業の方々や委員の仲間うちで、

オンラインでよく話をしています。

 

すると、「やはり」と思うことがあります。

それは、社員の幸せと働きがい重視の軸がぶれないことです。

 

売上がゼロなのに、10割の休業補償をしている会社もあります。

もし受注ゼロが続いても、2年間は全社員に給与とボーナスを

払い続ける財力を蓄えてきた会社もあります。

 

あの社員は家のローンがある、

あの社員は子供が進学するなど、

社員一人一人を労働力ではなく、

仲間として捉えているのです。

 

焦りも不安もある中で、

努めて明るくあいさつし、声を掛け、

社内の不安感を和らげている人もたくさんいます。

仲間が孤立しないよう、オンラインで対話を増やしています。

 

「何のために」「誰のために」

自分たちは働き、生きるのか。

「何を大切にし」、「何をやらないのか」

 

こうした理念、哲学を心に落とし込んでいる会社は、

危機にもそれを発揮します。

 

ある社員さんは、

「日頃から理念を大事にやってきてよかった。

いまこそ理念が生きるときですし、

ぶれずにやっていられます」

と言いました。

 

会社は社員を守ろうとし、

社員は会社と仲間を守ろうと考える。

働く人が「乗客」ではなく「搭乗員」として在ろうとする。

こういう状態がいちばん強いと思います。

 

金策に走ることも大切です。

戦略を立てることも必要です。

 

でももっと大切で必要なのは、

何のため、誰のための仕事なのか、

何を大切にし、何をやるべきでないのか、

理念、哲学、志、指針、方向性です。

これらが戦略を成功に導きます。

 

今こそ、根本を大切にしよう。

ゆらぐ、ぶれる、は仕方ない。でも、

ゆらぎ、ぶれても、根本に戻ろう。

愛を忘れないでいよう。

 

コロナ禍は平等に私たちを襲っていますが、

どう思い、どう考え、どう動くかは自分次第です。

 

会社は自分の力だけでは変えられませんが、

まずは自分を整えましょう。

深呼吸して、散歩したり、運動したり、

栄養のあるものを食べて、しっかり寝ましょう。

テレビでもネットでもいいから笑いましょう。

泣いても怒ってもいいから、次は笑いましょう

 

自分は何のために生きるのか、何が幸せなのか、

これからどう生きていきたいのか、

じっくり考えるのにとてもいい時期だと思います。

 

自然は変わらず、新緑がとてもきれいです。

5月になったので、

壁に貼ってある毎日やることリストを新しくします。

 

【追伸】トマトとパセリの苗を植えました↓


 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。