きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

ホワイト経営合宿5回目 いい会社をつくりましょう「伊那食品工業」

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

2015年9月29~30日「ホワイト経営大賞」の
“ホワイト経営合宿” 5回目に参加しました。

 

訪問したのは長野県の
「中央タクシー」と「伊那食品工業」
ナビゲーターはブロックスの西川敬一さんです。
 
中央タクシーに続いて、
「伊那食品工業」での気づきをシェアします。
塚越寛会長(左から4人目)と英弘専務(左端)と一緒に。
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伊那食品工業(以下、伊那食)は寒天製造の会社です。
「いい会社をつくりましょう」を理念とする、
本当にいい会社として、あまりにも有名ですね。

 

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では、「いい会社」とはどんな会社のこと?
塚越 寛会長は次のように語ります。
「単に数字が良いだけではなく、
会社を訪れた人や周りの人たちが、
日常会話の中で 「いい会社だね」
と言ってくれるような会社のことです」と。




こうした会社になれば、
働く人も、周りの人も、
かかわる人みんなが幸せになれる。
だから「いい会社」
にすることが大切なのです。
早朝、社員が自主的に出社して行う掃除。
道具もきちんと整理整頓。終わった後は水洗いもします。
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am8:20 
全体朝礼とラジオ体操が行なわれます。10分くらい。
その後、各部署ごとのミーティング。
われわれも一緒にラジオ体操しました(左下)

 

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ホワイト経営合宿の参加者はラジオ体操後、勉強会へ。
塚越会長の話、英弘専務と社員さんとのQ&A。

 

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毎日、掃除しているから庭も美しい。
「朝、眠いなと思っていても、
掃除をしているとやる気が出る」と社員さん。
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レストランや物販が点在する
「かんてんパパガーデン」も経営。
昼食はここでいただきました♪
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本社側とかんてんパパガーデンは
道を挟んで隣りどうし。
行き来しやすいように陸橋がかけられています。
単体の企業としてここまでやるのは珍しいことです。
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伊那食がつくる、さまざまな寒天商品の直営店内では、
こんな風に寒天の試食ができます。
「ごゆっくり」と掲示してもらえると
引け目も感じず嬉しいです。
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寒天は海でとれた天草が原料です
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【伊那食の塚越寛会長の語録です】
 
・数字は前年を下回らなければそれでいい。
 ちゃんと儲けることは大切だが、
 周りを蹴落とすやり方はいけない。
 
・ゆっくり末広がりに成長する
 「年輪経営」がいい。
 
・経営は人が幸せになるためにするもの。
 
・掃除は会社のためではなく、
 気づく人間になるあなたのため。
 
・一番じゃなくて一流になればいい。
 一番は一社しかなれないが、
 一流なら何社もなれる。
 
・17歳から二十歳まで肺結核で伏せり、
 どう生きるかを考えた。
 それが原点にあり、
 みなが幸せになれることを
 「進歩軸」としてきた。
 この軸をどんなときも決してぶらさない。
 
・製造業は自分でつくって自分で売るのが理想。
 
・ビジネスとは特別なことじゃない。
 目的は皆が幸せになること。
 その手段が利益。
 
・道を知ることが人間の成長。
 経営者のあるべき姿、
 教師のあるべき姿、
 医師のあるべき姿、
 そうしたことを念頭においてやっていくべき。
 
・遠きをはかるものは富み、
 近くをはかるものは貧す(二宮尊徳)



今回、2日間の合宿で
中央タクシーと伊那食品工業を訪ね、
一つキーワードを挙げるとすれば、
「ぶれない軸」だと思いました。



木に例えれば、
しっかり根を生やした幹が
どっしり立っているから、
安心して近寄ることができます。

 

それが、今日は右に、明日は左に
傾いていたのでは困ります。

 

「ぶれない軸」を持ち、
ひたすら徹底していく。
しかも爽やかに。
多くの学びをありがとうございます!

 

ホワイト企業大賞委員で
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
 
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