きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

「遊びを真剣にしない人を、私は信じない」 後輩 Kちゃんの言葉



昨日の予告通り、

今日のテーマは、

「遊びを真剣にしない人を、私は信じない」

これは、出版社時代の後輩 Kちゃんの言葉です。



これからは、「信頼」が最高・最強の価値になると、
以前から、いろいろな方面で耳にしてきました。

コロナショックで本質があぶりだされることによって、

ますますここが大切になっていきそうです。

時はさかのぼって出版社時代  ~ 

あの日、同じ会社の女性4人で

仕事おわりにご飯しよう、と約束していました。

私の地元のお店だったので、幹事は私です。

ところが当日、一人が会社に来ません。

会社にはお休みの電話が入ったようですが、

私たちのところには連絡がこないので、

(メールもLINEもないころです)

「どうしたんだろうね」と3人で心配しました。

でも、社内の様子から見て、おおごとではなさそうです。

それなら、食事には来るつもりなのかな?

昼休みになって、別の後輩が電話をかけました。

すると、「二日酔い」だったんです。な~んだ。

普段、そういうことはしない人なので、

理由を聞いた私は笑ってしまいました。

けれど、隣で聞いていた Kちゃんは違いました。

顔が明らかに怒っているのです。

穏やかな Kちゃんの、初めて見る表情でした。

「どうしたの?」と聞くと、

Kちゃんははっきり言いました。

「私はこういうの嫌いです。

二日酔いで休むのは、私にはどうでもいいです。

食事に来ないなら来ないで構いません。

でも、会社には休みの連絡を入れたのに、

幹事のれれ様には何の連絡もしてこないって…。

会社は給料をもらうから連絡したんだろうけど、

遊びっていうのは利害のない関係で出来ていて、

その人を信用しているから、遊ぼうって思うんだし、

そういう、信頼関係って一番大事じゃないですか」

そして、言ったんです。

「遊びを真剣にしない人を、私は信じない」。

おお…、Kちゃん、そこまで考えているんだ。

私は驚き、感動しました。

人間関係とか信頼関係の真髄に触れた気がして。

仕事の連絡はちゃんとする

仕事の約束はちゃんと守る

仕事のミスはちゃんと謝る

でも、遊びになるとそこがテキトーになる。

とすれば、それって、

「私は信頼よりお金を大事にする人間です」

と、言っているようなものだと。

思わず唸った、Kちゃんの教えでした。

そして、仕事も結局は信頼で成り立っているから、

利害があってもなくても、両方を大切にする、と。

これを書いている私が100%完璧にできているかと

聞かれると、ちょっと困っちゃうんですが

少なくともあの言葉を聞いていなかった自分よりは

だいぶましになっている気がしています。

この出来事は、20代の最後だったかなあ。

Kちゃんとはもうずいぶん会っていませんが、

年賀状のやりとりは続いています。

彼女が以前、ほかの会社に転職した時には、

私がお祝いすべきところ、Kちゃんのほうが

「れれ様のお陰でここまで来られました」と、

素敵なレストランに招待してくれて、

一円もこちらに払わせませんでした。

彼女のほうがずっと、先輩に向いています。

ちなみに「れれ様」という呼び名は

Kちゃんが 「勝手に」 呼んでいたんでありまして、

私が呼ばせていたのではございません。ええ。

Kちゃん、いや、K様、一生ものの教えをありがとう。

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元へなちょこ先輩で今は経営ジャーナリストの

瀬戸川礼子でした。

「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと - 瀬戸川礼子
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