先週の沖縄では、舞台『ニイナとオジィの戦世』を観ました。
6月23日の「慰霊の日」に開演する、沖縄戦が舞台の物語です。
主人公は、現代の若い女の子、ニイナ。
生きる意味を見失ったニイナは自殺をはかりますが、
三途の川を渡る直前で、「渡ってはいけない」と男の声が聞こえてきます。
そして、声に導かれ、沖縄戦の戦地にワープするのです。
そこには、弱冠16歳で徴兵された、ニイナのオジィがいました…、
と、物語は進んでいきます。
沖縄戦という辛いテーマの中、
お芝居、踊り(バレエ、琉球舞踊、ヒップホップ)、
歌(複数の歌手)が、見事に融合しながら、テンポよく進んでいきます。
中曽根直子さんの脚本は、賢明に生きる人たちが表現されています。
歌手のUAさんも一曲歌われました。
演出家の宮本亜門さんも観劇に来られていました。
この舞台では、大切なお友達のバレエダンサー、
緑間玲貴(りょうき)さんが「祈り」の踊りを踊ってくれました。
何か所もの戦地後に赴き、本もたくさん読んだというりょうくんの魂の踊り。
共鳴して、涙がとめどなく流れました。
パートナーの奈美甫さんとの踊りもただただ美しく、
優しい気持ちにさせてくれました。
太平洋戦争の沖縄戦から67年たったいま。
本州からきた自分が、
いつも楽しい時間を過ごさせてもらっていることに、
罪悪感をおぼえないはずはありません。
でも私は、申し訳ない思いに囚われるよりも、
感謝の気持ちのほうを優先しようと思います。
そして、たいしたことはできないけれど、
役に立てることをやっていこうって思います。
素敵な仲間が集まりました!