きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

バレエが初めて伊勢神宮に奉納された日 ~御佩劍 みはかし~

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

2023年11月11日。
伊勢神宮 2000年の時の中で、
バレエというカタカナの西洋芸術が、
初めて、しかも内宮で奉納される
歴史的な瞬間に立ち合わせてもらいました。

 

 

バレエアーティスト緑間玲貴(みどりま・りょうき)
さんを中心に、前田奈美甫さん、上杉真由さん、
柳元美香さんが演じる「御佩劍」(みはかし)。

ヤマトタケル伝説を元にした、
緑間さんオリジナルのバレエです。

 

当日の写真は下記、緑間玲貴のサイトでぜひご覧ください。

www.ryoki-midorima.com

 

友人でもあるりょうくんこと緑間さんとの付き合いは15年ほど前から。
彼がオリジナルのバレエ舞台を披露する「トコイリヤ」の初演
(2015年,東京『座・高円寺』にて)から
何度も舞台に足を運び、その真摯な思いと才能を感じてきました。

こうした活動の先に、神宮というこの上ない場で
芸術を奉納する機会があったーー。
本当に素晴らしいことです。

 

奉納は神事なので写真が撮れないため
これはイメージ写真。同じ衣装で踊られました。

 

 

この日、またとないバレエ奉納のために、
北海道から沖縄まで総勢140人が集い、
場を共にしました。

 

伊勢神宮  内宮の参集殿。この奥にある能舞台で行われました。

 

この日のために書かれた看板紙は、書家の柏木白光氏の作品です。

 

参集殿の能舞台で奉納が始まると、
風も舞い始め、
それは美しく衣装をはためかせます。

太陽の光は遊び、空は水色に映え、雲は流れ、
にわとりは奉納に差し障らないタイミングを
心得たかのように鳴きました。

 

 

 

バレエという西洋芸術が
日本に芽吹いたのは約110年前。
明治時代の終わりだそうです。

その時代から今日まで、
バレエの先人たちが思いも寄らなかった、
あるいは叶えようにも叶えられなかったことが、
いま目の前で確かに現実のものとなっているーー。

どれほどの心がここに集結しているのだろう
と思いを馳せつつ、
この光景を目に焼き付けました。

 

友人と奈美甫さん&緑間りょうくんと。

 

100年、500年、1000年、2000年と
長きにわたって守られてきたことを、
決して変えてはならない、と私は思いません。
変えないほうがよいものもあるでしょうが、
変えてもよいものだってあるでしょう。

今回で言えば、
真剣に日本文化とバレエに向き合っている芸術家たちが、
日本最高位の神宮でバレエ奉納したことは、
後者に値すると思います。

素晴らしい体験をありがとう。
そして、心からおめでとうございます。

瀬戸川礼子でした。

www.youtube.com