2018.11.18．
沖縄市民会館大ホールで開かれた
バレエ『ジゼル』を観に行ってきました。
それはそれは素晴らしい芸術世界でした。 
大切な友人で沖縄のバレエアーティストの
緑間玲貴（みどりま・りょうき）さんから誘ってもらい、
二つ返事で行ってきたのですが、
行って良かった。
見逃してはいけないものでした。
東京から行ったので
いくらかかるのかと聞かれそうですが
お金ではない価値があるんです。
その場の空気に触れなければ感じられないものが。
沖縄タイムスの70周年記念事業として
メインキャストを入れ替え
17～18日の日程で公演されたジゼル。
バレリーナの憧れの演目と聞きました。
りょうくんのパートナーで
18日の主演を務めた前田奈美甫さんは、
中学生からの夢
「いつかはジゼルを演じたい」を叶えられました。
奈美甫さんのジゼルは、りょうくんの演出
（総合演出はこの道70年以上の南條喜久子さん）。
私はまったくの素人なので
上手い感想も書けませんが、
一幕は少女ジゼルの純粋な恋心を、
二幕は精霊となったジゼルの悲哀を、
圧倒される表現力や技術力で。
もう本当に可愛らしくて美しくて、
この世のものとは思えない姿。
ぞくっと魅入ってしまいました。
あらすじだけ読むと
ジゼルが可哀そうでしかないのですが、
芸術家の手にかかると
これほど胸を打つ美しい世界が
生まれるんですね。
沖縄本島だけでもバレエ教室は30あり、
今回の舞台では15の教室と
県内外から踊り手が集結しています。
同じバレエでも、教室によって文化や作法は
微妙に異なるはずで、
ややこしいのでは？と思ったけれど、
いい舞台を作るという目的のもと、
みんなで協力し合われたそうです。
客席の雰囲気も温かく、
「幸せだった…」と奈美甫さん。
カーテンコールは拍手が鳴りやみませんでした。
客席全員、手が真っ赤にしびれていたと思うけれど、
そんなことよりも拍手せずにはいられなくて、
いつまでも手を叩き続けました。
感嘆とか愛とか
素晴らしいものが会場に充満していて、
泣けて仕方ありませんでした。
この舞台を見た沖縄の子供たちが、
将来、舞台に立つかもしれません。
この舞台に立った子供たちは
もっと上を目指すのではないかと思いました。 
思いが形になって、
形が消えても、
その思いは何倍にも増えて残っていく。
そんな場面に居られて私も幸せでした。
ありがとう。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
====
