昨日、初めて「ドリプラ」に行ってきました。
ご存じですか? ドリプラ
話は聞いていたのですが、
こんなに泣くとは思いませんでした。
お客さま満足や社員満足をテーマに活動している立場として、
知っておきたいなーと思っていたのですが、
「百聞は一見にしかず」とはまさにこのことでした。
ドリプラは、「こんな事業をやりたい!」と夢を持つ人が応募し、
オリジナルの映像と音楽を使いながらプレゼンをする夢の舞台です。
昨日は世界大会で、最後まで選考に残った8組が出場しました。
正式名称は「ドリームプラン プレゼンテーション」http://drepla.com/drepla2011/
「すべての人が夢を語る社会をつくる」を理念に、
福島正伸さんが数年前に始められました。http://www.entre.co.jp/index_top.html
発案者であり実行委員長の福島さん。頭がクマ
言ってみれば「素人のプレゼン」に、
東京ドームシティホールという立派な会場を使い、
入場料7000円~1万円を取ります(高校生は無料招待)。
そこが2600人で埋まり、感動の渦が巻き起こるのです。
プレゼンの特徴は、1人たった10分間しか与えられないこと。
そして、プレゼンの中で数字を出してはいけないこと。
「事業の価値を説明するのではなく、
その事業が社会に広まった時、
どんなシーンが起こるのかを体験してもらう」 のが肝です。
ここが「ドリーム」らしいところ。
でも、ただの夢ではなく、実現する夢です。
今年の感動大賞は、
震災を受けた宮城の「浦戸桂島」を愛する三浦勝治さんの夢、
「ふるさと県民」登録してもらい、
自然と、離島の人々の生活を体験するもの。
共感大賞は、 清輔夏輝さんの夢、
「あなたも誰かのサンタクロース」
大人がチャリティとしてサンタクロースに扮し、
子どもたちにプレゼントを届けるというもの。
賞は逃したけれど、
吉田友香さんの「着ぐるみワールドプロジェクト」も良かった。
性同一性障害だった吉田さんは、
着ぐるみを着たことで人の笑顔や優しさを感じ、
自分の着ぐるみを脱げた、と。
…これはものすごく深かったです。
松浦千晶さんの「京都おもてな市民プロジェクト」も
笑いと涙で惹かれました。
両親や親戚の離婚で疎遠になったさみしさを糧に、
わが街京都全体を親戚のようにしていきたいとする壮大で楽しいプランです。
出場者は、初夏に書類選考で20組に厳選され、
一昨日の予選、昨日の本選までの半年間。
合宿や勉強会をして、10分間のプレゼンを練り上げていきます。
半年の間には、その途中で、
何のためにやっているのか分からなくなる人、
自信を喪失する人、 いろいろなことがあるそうですが、
支えられながら一生懸命進みます。
実は私、夢を高々と叫ぶのって苦手…と思ってました。
でも、計らずも、感動して泣いてしまったのは、
出場されたみなさんが、
本当にひたむきで、ただただ一生懸命で、
傷をなめるだけではなく、
これを優しさや力に変え、
私利私欲を封印し、
心の底から
「社会を良くしていこう!」って
思っている気持ちが伝わってきたからです。
私はこの国、日本が大好きだけれど、
日本を良くしていこう!
という人たちがこんなにいるんだ!と思ったら嬉しくて、
もっと日本が好きになりました。
日本は全然捨てたもんじゃないです。
ドリプラの会場は、審査員の方々も、参加者の方々も、
仮装してたり、着ぐるみだったり。
真面目に不真面目やってるのがとっても好きでした
私も頭だけ借りました~♪
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。