きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

自殺した女の子に思うこと。

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。


23日に自殺した女の子の部屋で母親が遺品を整理していたら、

書き遺した漫画が出てきたそうです。


恥ずかしがり屋の転校生が主役の漫画。

タイトルは「友達っていいな!」


「自分が叶えられなかったことを漫画に託したのでしょう」

と母は寂しそうに話した、

という記事が読売新聞にありました。

ぎゅっと胸がつまり、

いたたまれなくなりました…。



女の子は群馬県桐生市に住む

小学6年生の上村明子さん。

まだ12歳でした。

どんな思いで漫画を描いたのかな。。。

「友達っていいな!」って、言いたかったよね。。。

見つけたときのお母さんの衝撃。

…たまらないです。


原因は「いじめ」と言われていて、

先生は「仲良くしてください」

と伝えていたそうですが、

その言葉がほかの生徒に届くことは ありませんでした。


私はこういう問題について

語れる力量はないのですが、

昔、小学3-4年生のときに

先生と男の子にいじめられ、

いじめ問題には自分なりに関心が向くのです。

 

活発だった私は、いじめにも立ち向かってしまい、

相手もヒートアップ。

それはそれできつかった。

 

かと思えば、いじめたつもりはないのに、

礼子ちゃんにいじめられた

と言われたこともありました。


そういう経験とか、

いま困っている組織を見て感じることがあります。

 

 

「気付かない」ということです。


いじめる人は、

いじめがどれほど酷な犯罪なのか、気付かない。

だから続けてしまう。


注意する人は、

言葉で伝えたからといって

行動が変わるわけではない、

ということに気付かない。

だから言っただけで済ませてしまう。


でも、気付かないことに

心の底から気付くのは本当に難しい。

痛い目に合って初めて気付くこともあります。

私もそうです。

けれどわざとそういう目に合わせるわけにもいきません。

 


だから、

反対に考えるのは一つの策ではないかと思うのです。


つまり、

いじめはいけないんだと

気付いてもらうことが難しいなら、

仲良しは楽しいんだと

気付いてもらったらいいのでは。

 

仲良しの楽しさを

「体感できる仕組み」をつくればいいのでは。


一部のグループだけが

固まった仲良しではなく、

学級や組織、

みんなが仲良く協力し合うことは素晴らしいんだ、

わくわく楽しいんだ、ということを

実際に体感してもらうのです。

 


完璧なアイデアは出せませんが、

何かコンクールに挑戦するのもいいし、

学級内で誰かが必ず誰かのメンターになるとか、

朝の朝礼で褒め合う時間を必ずつくるとか、

ビデオとか何かを作り上げるとか、

毎日、座る席を変えるとか、

いい本やいい映像を見て感想を伝えあうとか、etc.

 


仲良しって本来、楽しいことだから、

経験すると快感になります。

快感を覚えたら、

人間の習性として快感を追い求めるでしょう。


協力体制の整った集団には、

いじめとか悪口を言う発想はないんですよね。

 

ほかの楽しい快感に目が向いているから、

悪いことに関心が向かないのです。

実際にこういう良い組織が存在するのだから、

夢物語ではないと思っています。


微力な私にできることは、

組織が輝けるコツをお伝えし、

実践する環境づくりをお手伝いさせていただくことです。

協力し合う優しい組織が増えれば、

子どもたちの世界にも

やがてそれは影響していくと信じます。

上村明子さんの絶望がどうか癒されますように…。

涙よ、力に。
合掌

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

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