先週7日の話ですが、「女性の元気が日本を変える」という
朝日新聞主催のシンポジウムに行ってきました。
定員700名に2500通の応募があったそうで、
会場は満員。聞きごたえのある話が満載でした。
このタイトルでこれだけ応募があるということは、
逆に、女性の登用が滞っている証拠かな…という気もしましたが、
とにかく、当選してラッキーでした。
シンポジムは3部構成で、
1部は勝間和代さんの講演です。
・日本人女性は世界的にも教育レベルが高いのに、
結婚・出産で70%が仕事をやめてしまう。
・「自分は幸せだ」と感じる“幸福度”。日本は世界で60位の低さ。
・日本は労働生産性(1時間当たりどのくらい付加価値を生んだか)が
極めて低く、その結果、非常識なほどの長時間労働が発生している。
その長時間労働は、幸福度や夫婦生活に悪影響を及ぼし、
それが結局、少子化にもつながっている。
ほか、多様なデータを基に、日本人の働き方の特徴が述べられました。
私が最も印象に残ったのは「幸福度」についてです。
これについては、また改めて書きたいと思います。
2部は対談「女性活用で競争力を上げる」
内永ゆか子さんと
(NPO法人J-Win理事長、ベネッセホールディングス取締役副社長など兼務)
佐々木常夫さん(東レ経営研究所代表取締役社長)のお話でした。
内永さんは、
「ワークライフバランス」よりも、「ワークライフマネジメント」が大事と提唱。
働いていれば、ある時期は死ぬほど働かなきゃいけないこともある。
「毎週水曜日は早く帰りなさい」なんてことに従うわけにいかないし、
「そんなこと他人に言われたくない」 ですって。うん確かに(笑)。
自分の働き方は自分でマネジメントすべきと強くおっしゃていました。
佐々木さんの提言も非常によかったです。
「働き方、考え方を選ぶのは一人一人あなた次第。
上司がどう、トップがどう、だから私はこれができない、と思って、
その程度のことで願望をあきらめるんなら、やらなければいい。
幸せになりたい、だから変えたいんだと思うなら、やればいい。
やれば必ず、やらなかったよりも結果が出るんですから」
最後はシンポジウムです。
上記のお二人と、片山善博さん(元鳥取県知事、慶応義塾大学教授)、
蓮舫さん(参議院議員)の4人が壇上に上がられました。
司会は朝日新聞お客様本部CSR推進部部長の室田康子さんです。
最後に一人づつ述べられた応援メッセージをご紹介します。
蓮舫さん
「誰かがやってくれると思わず。自分でやることが大切。
どうしても自分では無理ということは、政治でサポートしたい」
片山さん
「女性の社会進出についての問題は、むしろ男の問題。
学校を出た途端に差別が待っている。
しかし過剰反応せず、ある意味、自己本位で変えていくほうがいい」
佐々木さん
「基本的に自己責任だが、一人ではなくネットワークでやるほうが
改善は早い」
内永さん
「自分のキャリアを思い切り高く設定してほしい。
言うとボコボコにされるので、言わなくていいから(笑)。
トップを目指すのは痛い。でも気持ちいい。イタキモを楽しんで」
私はフリーランスなので所属組織も上司も部下もいませんが、
どちらも身近にいた時代を振り返り、当時の楽しさやストレスを
思い出しました。
前にも書きましたが、いつかは誰でも仕事を辞めるときがきますよね。
そのとき 「私は仕事、やったよ」と、自分で自分に言いたいんです。
それで、「よくやったねー」と自分で自分に褒められたいんです。
仕事の評価は、自分ではなく他人がするものですけれども、
それも含めて「よくやったね」と言えたらいいなと思っているんです。
そのために進みたいと思います。
急がなくていい。急ぐ理由もない。
道端で咲くきれいな花を見ながら、一歩一歩、着実に、確実に。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。