こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
今日のテーマはこちら
「ノウハウを知りたい」というニーズの高まり
~干し椎茸の戻し方に学ぶ~
なんのことだか?というタイトルですが、
これが結構、大事な気づきだったのです。
こちらをご覧ください。
干ししいたけの袋に入っていた
【もどし方】の案内です。
きゅうぶつという会社のものです。
通常は、常温で数時間かけて戻すのですが、
ほら、今ってスピード社会じゃないですか。
時短にしたいじゃないですか。
そして、家庭でグルメも人気ですよね。
そんなご時世に沿ったのか、
前からこのチラシだったのか分かりませんが、
何種類もの【もどし方】が書かれているのです。
まずはスタンダートに2~3時間コース
続きまして、より一層美味しく食べたい人に
3~5時間コース
急ぎたい人には 1時間コース
もっと急ぎたい人には3分コース
干し椎茸の【もどし方】について
ご丁寧にも 4パターンを提案していることに
なるほど~と思いました。
これを買う人は、戻し方わかっているよね、とか
ほかは自分で調べてね、ではなく
知ってる方法をみんな教えちゃう。
4パターンあれば、好みで選べて確かに便利です。
~ ~ ~
しいたけの【もどし方】チラシを見て
「なるほど~」と思ったのは、
ノウハウが求められているということなのです。
それを再認識したというか。
私は講演や研修講師を担うことがありますが、
約25年前の駆け出しのころに比べて、
ノウハウを求める向きが強まったと感じます。
例えば、講演後のアンケートに、
「すぐ取り掛かれるアイデアが聞けてよかった」
という声もあれば、
「いい話でしたが、何からやればいいかわかりません」
という声もあります。
私は、何からやるかは自分で考えたいタイプですが、
教えてほしいという気持ちももちろん分かります。
安っぽい内容で身に着かない本を
「ノウハウ本」と称するように、
ノウハウってあまりよい印象ではない言葉だけれど、
専門家が、具体的な方法や正しい手順・コツを
伝えるのってやはり大事ですね。
簡単にすぐできてしまうノウハウと、
苦労してやっと自ら会得したコツを比べれば
後者のほうがエライ気がしてしまいますが、
時と場合によって、有益なのは前者かもしれません。
「あとは自分で考えましょう」が大事なように、
「こうすればいいんですよ」も大事なこと。
哲学とノウハウ。
これをバランスよく伝えていこうと、
干ししいたけの4つのもどし方を
まじまじと見ながら考えたのでした。
普通に2~3時間コースにしましたけど。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
YouTubeやってます。