きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

ドブ板営業が人の心を動かすとき

 

こんばんは!
今日のテーマは、
「ドブ板営業が人の心を動かすとき」です。

 

若い方には「ドブ板」って
ピンと来ないかもしれませんね。

 

ドブとは、細い下水道のことです。
昔の日本には、
細いドブがむき出しの町が多く、
落ちないように四角い木の板
ふたをされていました。

 

そんな庶民の町で、一軒一軒、
家を回って商品を売ることを
ドブ板営業と言います。

 

現代では、ドブ板を見ることは
ほとんどなくなりましたが、
「時代遅れの営業方法」
「ダサい営業方法」
「ど根性の営業」
「地道にコツコツの営業」
「一人一人に実直にアピールする営業」
というようなニュアンスで、
ドブ板営業という言葉が使われます。



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実は、
いい会社の多くの経営者も、
ドブ板営業をされている方がたくさんいます。
目的を伝えるため、
社内改革のため、
社員一人一人に思いを伝えるため、
社内版ドブ板営業をした経験があるのです。
 
社内 飛び込み営業だったりするから、
露骨に嫌な顔をされたり、
心のドアをぴしゃっと閉められたりもします。
それでも社内版ドブ板営業を続ける。
そのめげない姿が人の心を動かしていきました。


ドブ板営業にはもう一つ意味があると
私は思っていて、それはたぶん
「プライドを捨てた営業」ではないでしょうか。
 

人の心が動く、プライドを捨てた営業というのは、
どういうことかというとーー、
 
自分だけが儲けたいとか、
自分だけが褒められたいというものではなく、
 
働く人が誇りを持てる会社にしたいとか、
教育を平等に受けられる世の中にしたいとか、
孤独な人を減らしたいとか、
そうした本質的・社会的な問題解決のためなら、
個人の小さなプライドなんか捨ててしまえ!
そんな潔さがポイントになります。
 
「私」という一人称ではなく、
「みんな」という三人称で考えているんですよね。
だから、人の心が動くんだと思います。

ドブ板営業って、言葉はダサいんですけど、
本質的なもののためにやるとすれば、
その姿は老若男女問わずカッコいいし、
人の心を動かしますよね!
 
それではまた~。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。
 
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