きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

中小企業指導法が中小企業支援法に変わった理由

 

こんにちはー。
今日のテーマは、
中小企業指導
中小企業支援に変わった理由
です。

 

日本には、中小企業の振興に寄与することを目的とした
中小企業支援法」という法律があります。

 


もともとは「中小企業指導法」と言いました。
この法律が制定された昭和38(1963)年当時は、
「指導」という名称は普通に受け入れられたようです。



ところが、時代と共に人々の意識も変化し、
国が国民を「指導」だなんて、
ずいぶん上から目線じゃない?と
思われるようになります。
そりゃそう思いますよね。



ということで「中小企業指導法」は、
2000年に「中小企業支援法」に名称変更しました。

 

めでたし、めでたし、
…じゃないんですよ、奥さん。

 

私が言いたいのはここから先なんです。



「指導」がダメで「支援」に変わったのなら、
「従業員」もやめませんか?

 

働く人を「従わせる」というのは、
明らかな上から目線ではありませんか?

 

「従う」と言う言葉は、
・自分より強大なもの、権威を認め、
 自分の行動をそれに合わせる意味。
・逆らわない。意のままになる。
 言いなりになる。屈服する。
こういう意味なんです。ひどい(T_T)

 

つまり、「従業員」は、
こういう状態で業(仕事)をする者、
という意味になるです。
 
いや~、こんな言葉がまかり通っていることが
本当に不思議で不思議で。

 

youtubeでもそれについての動画を撮りました。
17.png

 

動画を観てほしいから書いているんじゃないんです。
私は「幸せに働き生きるヒント」を届けたくて
仕事をしているので、
自由は人間の尊厳であることや、主体性とか、
いろいろ考えたとき、
「従業員」って言い方はないよねと、考えるのです。
20年以上、そう思い続けているのです。




私自身は、2000年に独立しているので、
従業員と呼ばれることはないけれど、
人がそう呼ばれるのも苦しいんです。



幸い、取材先のいい会社の経営者(99%)は
「従業員」という言葉を使いません。
従わせたくないし、従ってほしくないからです。
これが当たり前の感覚だと考えます。



言葉は言霊です。それだけでパワーを持ちます。
そういう言葉を使っていたら、
従うのが自然になってしまいかねません。

 

何人たりとも、
誰かを従わせてはいけないし、
何かに従ってはなりません。

 

私は、非正規・正規を問わず、
「会社の一員」という広い意味での
「社員」でいいじゃない、と思っています。
それで何も困ることはありません。

 

中小企業指導
上から目線であるということで
中小企業支援に変ったのなら、
従業員という呼び名も変えるべきです。


それは幸せに働き生きるヒントの大きな一つだと思う。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。

※従業員と社員を呼ぶリーダーは一人も出てきません🍀

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