きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

休業できない経営者と休業してほしいスタッフと。

 

みなさま、こんにちは。
世の中がますます激変してきましたね。

 

さて、今日のテーマは
「休業できない経営者と休業してほしいスタッフと」です。

 

私、フォロワーが120人台から一向に増えないtwitterを
細々とやっておりまして(笑)
普段は多くても「4 いいね」くらいなのですが(さみし~)
下記の4月12日のツイートは、8人からリツイートされ、
25人からいいねをもらったのです。





緊急事態宣言の後も、休業要請は出されていない業態ですが、
「お客さまの安全のために」と、休業を決定されました。
同時にこれは、スタッフを守ることにもなります。
私は「やっぱりいいお店だな」と信頼を新たにしました。
これからもほかのお店に浮気しないで、ここに通います。



私のこのツイッターに反応してくれたのは、
美容室で働いている方々のようです。



追跡してみると、
休業してくれとか、
私たちの命を重視してほしい、
というようなことが書かれています。



そうなんだ…、やっぱり感染、怖いですよね。
美容室のお客さんはマスクを取ることになるし、
濃厚接触もいいところですし。
・・・考えさせられました。




それで、
これもツイートしたことですが(いいね ゼロ…涙)

 

私は休業を決めた経営者を尊敬します。
その一方、休業の決心がつかない
経営者の気持ちも分からなくないんです。
なぜなら、中小企業の経営者は、
経営に必要な借入を個人保証している場合が多く、
もし倒産したら、職を失う程度では済まないからです。
自宅が担保に入っている人もいて、失うものが大き過ぎる。



それでも、やっぱり大事なのは人の命のほうです。
経済的な命が大事じゃないと言っているのではなく。

 

そしてまた、いま休業しなかったことが、
後々、社員の心理にどういう影響をもたらすか、
よくよく考える必要がありそうです。

 

「あのとき守ってくれなかった」という失望を
働く人は忘れないからです。

 

でも、経営者だって、「誰にも守ってもらえない」
心細く思っているわけですよね。



思うのですが、経営者とスタッフは、
ぞれぞれがぞれぞれの立場で個別に悩むのではなく、
不安も含めて、率直な胸の内を話し合ったらどうでしょう。
これを機会に数字も公開してはどうでしょう。
同じ船に乗っている仲間なのですから。



こういうことが出来るためにも、
平時からの経営の透明性とコミュニケーション
本っっ当に大切なんですよね。



ちょっと横道にそれますが、
今こそ税金を使うべきという人が与党にはいるのかな?
国からお金を恵んでもらうんじゃないですよ。
もともとは一人一人がいい国づくりのために払ったお金です。




なお、ツイッターで分かったように、
経営者は休業を決心できないけれど、
スタッフは休業してほしいと思っている場合があります。
その際、スタッフができることとしては、
休業中と再開した後の
「ばんかい計画」をしっかり練って、
経営者に伝えることかと。
休業補償ももちろん気になると思うので話し合う必要が
ありますが、お互いの妥協点を穏やかに語れるといいですね。
とにかく、一番の恐怖である倒産を防ぐための方策を出し、
本気で、全員で、努力していく宣言をする。



例えば、お客さんに前払いしてもらう方法も一つです。
私が通っているリンパセラピーは個人経営で
住宅兼施術室の家賃が大変そうだったので、前払いしました。
来月もたぶん行けないから、また前払いします。
売っている化粧品を買うのもサポートになります。



また、賃貸料の割引をダメ元で聞いてみるのも手です。
私の友達が、新宿でテナントビルを一棟持っているのですが、
入店するすべてのお店の賃貸料を、ひと月分無料にしたそうです。
持ち主にも生活がありますが、退出が続くのも困るはずです。
新しいビルだと、住宅ローンと同様に毎月の建設費返済があり
持ち主は割引には承諾しにくいかもしれませんが、
相談してみてはどうでしょう。




「がんばろう」という気持ちを汚さないために、
身近な人を大切にする。
ブラックボックスをつくらない。

 

それをお伝えしたいと思いました。
経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。

 

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