こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
2018.5.25
福井県経営品質協議会での講演の翌日、
(株)カワムラモータースさんを訪ねました。
http://www.hondacars-wakasa.co.jp/
経営者は2代目となる河村将博さん。
福井県で2つのHonda車カーディーラーを経営されています。
両店ともウッディで、心地よい空間です。
なんといっても笑顔があるからですね。
「HondaCars若狭 美浜店」と
家庭のキッチンのようなスペース。和みます🍵
お客さまの大切な車を預かる仕事なので、
所作が大切だとして、 お茶の出し方もみなで学んでいるそうです。
「HondaCars若狭 敦賀若葉店」
笑顔!
敦賀若葉店のキッズスペース。美浜店にもあります。
経営母体であるカワムラモータースは
同県の経営品質賞 知事賞などを3回受賞し
2016年には「日本経営品質賞」受賞の優良企業。 http://www.jqac.com/contents/index.asp?patten_cd=12&page_no=21
受賞の盾
学生時代にウィンドサーフィンの選手だった河村将博さん。
選手をサポートする側に進む道もありましたが、
父が経営する会社の後継を決意し、
同業他社での修行後、福井に戻られました。
創業者の父・政義さんは、
社是「感謝と報恩」を掲げ、
顧客満足度全国1位など多数の賞を受賞。
もともと評価された企業でした。
しかし、2代目となる河村さんはさらに、
社員個人のあり方や感動にも
焦点を当てた経営を目指していきます。
大きなきっかけは、
幹部社員が突然、会社を去ったことでした。
河村さんは申し訳なさを感じつつ自分の胸に手を当て、
一人一人にとって
「どう働くか」以上に「どう生きるか」が大切と痛感。
「個人×組織×仕組み=価値」を土台に、
「心温まるカーライフ」の創造に邁進していきます。
例えば、
2か月に1回という多頻度で社員ヒアリングを設けたり
明日を語る会、
感動提供感謝祭、
個人目標と上位目標の連鎖、
本基プロジェクト、
ESアンケートなどなど、
定性と定量のバランスを考慮した取り組みをされています。
また、これは便利だな!と思ったのは
「Clear Box」という独自開発の営業サポートツールです。
顧客一人一人の車状況が詳細にデータ管理されているので
「前回オイル交換 7月 1,612km時
お勧め交換時期 9月 4,600km到着時」
などと、個別にハガキが出せるんです。
キャンペーンで一斉に届くハガキとは違う
「あなただけ」のカーライフをサポートできるツール。
Clear Boxは共同開発した会社から販売されているそうです。 http://www.clearbox.jp/index.html
そしてもう一つ、独自商品の「メンテパスポート」にも
同社の強みが活かされているなあと思いました。
半年に一度の点検と車検がセットされたお得な商品。
これだけなら普通かもしれませんが、
お客さまが自由にメンテプランを組める
フリーオプションがあるんです。
支払い方法も選べます。
これは管理が煩雑すぎて、
ClearBoxがないと商品化できません。
しかもこれを、社員とともに開発したのです。
私のようなレンタカーにしか乗らない人間には
高度さが分かりにくい商品なのだけれど、
説明していただけると分かります。なるほど、
「個人×組織×仕組み=価値」を土台にした
「心温まるカーライフ」の創造
を具現化している一つなのです。
2店舗ともに、肌で感じたのは明るさでした。
電球のワット数では出せない、
人間の心の明るさです
同社が掲げる「ONENESS」(一つであること)。
自然な明るさがそれを何よりも語っていると感じました。
そして、そのONENESSを表現した「社歌」があるんです。
社員へのヒアリングで語られた言葉を
地元アーティストの「一途」が歌詞にまとめたという
想いの詰まった一曲です♪
こちらyoutubeでお聞きいただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=J2sikpPYUQw
【小さなおまけ】
河村さんについて作業所に入らせていただいたら、
私、新しい社員さんに間違えられまして♪
そんなにフレッシュに見えちゃったかしら(笑)
まあ、世の中には中高年の新人もたくさんいるので
そっちだろうという予感もありつつ 。
「ものは言いよう」と言いますが、
「ものは捉えよう」なのです。
明るい上に、内装がウッディで、
居心地のいい2店舗でした。
みなさまありがとうございます。感謝。
経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。