きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

大掃除と5Sのお話


大掃除の時期になりました
お約束のBGMはスーパーマンのテーマです。
マーチもいい感じ♪

これを聞きながらやると、
「世界のためにきれいにする」と、
無駄な使命をもって張り切ることができます。

さて今日は、掃除にちなんで5Sのお話です。

1 整理
2 整頓
3 清潔
4 清掃
5 躾(しつけ)

 

これは、働きやすい環境を整える基本の5項目で、
頭文字がすべてSなので「5S」(ゴエス)と言われます。
もちろん家でも応用できます。

この中でよく聞くのは、整理・整頓でしょう。
子どものころから熟語みたいに聞かされていますが、
この2つ。実はまったく異なるものなんです。

1 整理は、いらないものといるものを分けて、いらないものを捨てること。

2 整頓は、いるものだけになった状態で、あるべき場所に納めること。

だから順番は、1 整理 → 2整頓 と決まっています。

さてさて、5Sの中で、一番難しいのは何だと思いますか?

それは、「1 整理」です。

人は、なかなか捨てられないんです。

 思い出がある
 愛着がある
 もったいない  
 (いつか使うかも、これ高かったんだよね)
 人に言われてやるのは癪だからやりたくない
 捨てるための労力・お金がかかりすぎる

このように理由はいろいろあるんですが、
最後を除き、モノは単なる「モノ」じゃないことが分かります。

買った時の想い、贈ってくれた人の愛、使って嬉しかった場面、
捨てられようとしているモノの気持ち、整理している自分の辛さ。


つまり、「モノ」が「コト」を生んでいるから、簡単に割り切れない。
「整理」には心の葛藤がついてくるから一番難しいんです。


私もこれまでたくさん整理してきて、何度もうるうるしました
姿・形だけでも残しておきたくて写真を撮ったりもしました


それで分かったことがあります。
モノはなくなっても、思い出はなくならないということ。
モノを捨てても、愛情を捨てているわけじゃないということ。
モノを捨てて困ることはまずないということ。
モノはたとえ捨てられても恨まないということ(笑)。


スペースが空けば、新しい空間が生まれます。
それは精神のゆとりになったり、新しい物を入れる場所になったりします。
ものを探すムダな時間やイライラがなくなります。
手を離せば、今の状況に合った新しいものがつかめます。
モノへの感謝も生まれます。
今後の買い物に気を付けるようにもなります



さらに、捨てるのは勇気と決断力がいることだから、
整理ができると気持ちが強くなれたように思えます。


ちなみに残りの 3,4,5の意味は次の通りです。
3 清掃は、ゴミやホコリを取ること。拭き掃除はここに入ります。
4 清潔は、1,2,3がすべてできている状態を指します。
5 躾は、1,2,3,4が継続されるためのマナーやルールのことです。


年末の大掃除って、「3清掃」が大事にされている気がしますが、
「1 整理」を一番がんばってみるのもいいと思います。

新しい年を迎えるのにふさわしい、
2014年最後の仕事は整理にしよう!


コンサルでは5Sも行なう、瀬戸川礼子でした

【ヒートショックに気を付けよう】についてのブログはこちらです 

setogawa015.hatenablog.com

 
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。