きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

ヒューマン なぜ人間になれたのか、と「一万年の旅路」



昨日のNHKスペシャル「ヒューマン なぜ人間になれたのかVol.2」
面白かったー。
昨日見て、今日もまた、録画を見てしまいました。


6万年前、私たちの祖先ホモ・サピエンスは、 アフリカから旅立ち、世界の大陸に散らばりました。
「グレートジャーニー」です。

よくまあ、死ななかったという過酷な環境で、
なぜ生きられたのか。
なぜヒトから人間になれたのか。
本当に面白い番組でした。

グレートジャーニーをしていたころ、 ネアンデルタール人という別の人種がいたそうです。
彼らがいまオリンピックに出たら、
男も女も、金メダルが取れるほど
強くて大きい人種だったそうです。
脳の大きさはホモ・サピエンスとほぼ同じでした。


でも、ネアンデルタール人は絶滅しました。



彼らは、やりという原始的な狩猟器具くらいしか発明しなかった。 たぶん、自分たちは強いんだから、と思って創意工夫をしなかった。


一方、小さくて弱いホモ・サピエンスは、 人類最古の飛び道具を作って、 離れていても獲物が捕まられる術を得ました。
また、針をつくって、 寒さをしのぐ毛皮の服もこしらえました。

そして、生存競争に勝ちました。


「弱みが強みになる」。 人類最初の事例ですね。


この飛び道具はゆくゆく、 集団規律を守るための威嚇の道具となって、 集団行動が保たれるようになっていきます。

集団の力は、数々のアイデアを生み、 集団行動が保たれるようになっていきます。


でも、この飛び道具は、 やがて大砲やピストルや爆弾へと姿を変えて、 暴力や戦争が生まれていきます…。


生きるため、集団規律を守るための道具が、 殺し合う道具へとなっていくのです…。

しかもその思いの根底には 、「仲間意識」が流れているというジレンマ…。

人間という生き物を大きな視点で見つめる番組でした。
「ヒューマン なぜ人間になれたのか」 Vol.3は、2月19日(日)の放送です。 http://www.nhk.or.jp/special/onair/120219.html


それと去年読んでとっても面白かった本をご紹介します。 近所のカフェのオーナーさんが大絶賛でおすすめしてくれました。
『1万年の旅路』
口承によって伝えられてきたグレードジャーニーが記された一冊。 ネイティブアメリカンの祖先である女性が書いた渾身の作。

面白いことに、現代の暮し・仕事・考え方にぴったりの、
よりより生き方も教えてくれます。

とってもぶ厚い本です。 根性出して読んでみてくださーい。

一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史
翔泳社
ポーラ アンダーウッド

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