きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

長野市長選で高野登さんを応援して感じたこと


25日(日)に投票が行われた

長野市長選(投票率48・82%)。

当確したのは、現職の鷲沢正一市長でした。

元リッツカールトン日本支社長の

高野登さんは惜しくも次点でした。


でも、ただの次点ではありません。

現職:5万8379票、
高野さん:5万7728票。
わずか、651票差だったのです。

現職が「開票途中では負けたと思った」
と言うほどの接戦でした。


高野さんご本人もおっしゃっていますが、

素人集団であり、

現職に比べたら知名度は著しく低い、

民主党の後援もない。


こうした状態で僅差に持っていったことは、
驚くべきことなのです。


1週間続く街頭演説の初日、
応援へ行かせていただきました。

選挙事務所近くの広場には、
朝早くから大勢の人、人、人。

手弁当で高野さんを応援している方々の
思いがあふれていました。

 

登場した高野さんは清々しい表情で、
退路を絶って、
未知の世界へ向かう決意を穏やかに述べられました。

純粋な願いが満ちている空間にいたら、
何度も涙腺が緩みました。

 


その日は選挙のビラ配りを
生まれて初めてしたのですが、
尊敬する人、感謝している人のためなら、
いくらでも頭を下げられる。

 

ほんの少しでも役立てていることが無償にうれしいのです。

 

一緒にビラ配りした人たちもみんなが同じ気持ちでした。
そうそうない出来事でした。

 


選挙活動最終日、24日(土)の夜。

午後8時を持って、

マイクを持った演説は終了となります。

このとき私は長野にいませんでしたが、

現地にいた友人から聞きました。

 


高野さんは最後の最後、

喉から手が出るほど欲しいはずの

「一票」 について触れなかったそうです。

 

最後の貴重なひととき、

マイクで語りかけたのは、

選挙戦をともに戦ってくれた

スタッフの方々への感謝だったそうです。

 


素晴らしいスタッフのみなさんと

一緒に活動できた。 ありがとう。

自分は一番の幸せ者ですと。

 

結果がどうであれ、

みなさんと戦えたことは最高の財産です。

そう、述べられたのです。 


結果は残念でしたし、

勝利は現職に持って行かれましたが、

この選挙を通じて、

私たちに与えてくれた感動

は計り知れない ものがありました。

 

また、短期的に見れば

負けは負けなのかもしれませんが、

長期的に見たとき、

大きな大きな勝利がある気がしてなりません。


きれいごとが人を動かす。

それを確信しました。

瀬戸川礼子でした。


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