I am OK!
You are OK!
We are OK!
これは沖縄教育出版http://www.cha-genki.co.jp/の社憲の一つです。
先日の汐留塾でご一緒に登壇した企業です。
「交流分析」を提唱したエリック・バーンという心理学者は、
自分と相手を受容する肯定的な態度を「I am OK,You are OK」
という言葉で表現しましたが、
沖縄教育出版ではさらに、We are OK! と続いています。
同社はその名の通り、出版社として創業しましたが、
現在はうこんといった健康関連商品や化粧品の通信販売会社として
知られています。
社長の川畑保夫さんは、かつて書籍のトップセールスマンでした。
しかし、がんを患い、より人の健康や幸せを考えるようになられました。
同社が通販企業として躍進するポイントの一つは、アフターフォローです。
お元気ですか、次回のご購入はどうしましょうか、と
顧客に電話をかけるサービスです。ときに1時間にも及ぶそうです。
長すぎると感じてしまいますが、
年配客の多さもあるのでしょうか。 これが喜ばれているとのこと。
驚いたのは、電話オペレーターの方々の楽しそうな笑顔。
まるでパソコンの画面あたりに友達がいるかのように話されるのです。
彼らのファンとなる顧客はとても多い。
遠方から沖縄観光に来た顧客が、オプショナルツアーに参加せず、
自分は沖縄教育出版の○○さんに会いたいから、と貴重な時間を使って
同社に来館するケースも珍しくありません。
リピート率90%以上にもうなずける気がします。
こうした社風を築く秘訣の一つは、日本一長くて楽しい朝礼。
1時間をかけるそれは、お客さま自慢や、社員が仮装して登場したり、
本当に楽しそう。みながみなを受け入れ、1日が笑顔で始まります。
身障者の雇用にも積極的で、みながチームとして働きます。
川畑さんはおっしゃいます。
一人ひとりの人間には、○もあれば、×もある。
完全な人間なんていないのです。
死ぬまで不完全なのが人間なのだから、
それを尊重して、認め合って成長していこうと。
I am 不完全.
You are 不完全.
We are 不完全.
でも、
I am OK!
You are OK!
We are OK!
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。