こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
先週6日に参加した「企業未来塾」。
とてもよいセミナーでした。
http://www.hakushindo.jp/news_20100602_01.html
“成功を収めている経営者の信念と覚悟の真髄に触れ、
流されない、明るい未来に向けた気付きを” が主旨です。
1部は、(社)政経連合総研理事長の林英臣さん。
HP→http://www.hayashi-hideomi.com/
経営には「理念」が必要だと力強く話されました。
理念とは、考え方の基準のことですが、本当に大事ですよね。
例えるなら、目的地に向かうための羅針盤のようなものだから、
これがないと人はふらふら迷子になってしまいます。
林さんは理念の大切さにつなげて、
「折れ反れ」(おれそれ)という言葉を紹介されました。
京都の商人に伝わる言葉だそうです。
折れ・・・腰を折ってお客さまにおじぎをする、
商売の基本姿勢。
反れ・・・いくらお客さまの要望であっても、
理念に反することは丁寧にお断りするという姿勢。
「折れ」のときはいいんですけど、
仕事で悩ましいのは「反れ」のときですよね。
でも理念があれば、正しい道を示唆してくれます。
たとえば、最高級品の商品を提供する店が、
「大量に買うから、中級品をそろえてくれ」
と頼まれたとき、
「折れ反れ」の考えがあれば、
お断りする勇気と意義を持てます。
そのためには、まず理念を言葉で明確に持つことです。
私も講演では
理念の大切さをお話させていただくのですが、
全国各地を巡り、見聞きしている感覚だと、
日本の会社の半分以上は理念を持っていないようです。
あったら楽なのになーと思います。
林さんはおっしゃいました。
「仕事とは言葉ですよ」
「われわれは何で仕事をしているかというと、
言葉で仕事をしているんです」
「成功している人は、
(言葉を大切にする)言霊の人です」と。
言葉を生業にしている私。
いずれも心に響く言葉でした。
2部は、シンポジウムです。
コ―ディネーターは清水義晴氏(えにし屋 代表)
パネラーは、 川畑保夫氏
(㈱沖縄教育出版 代表取締役社長)
佐野富和氏(㈱エコネコル 代表取締役社長)
沖縄教育出版 社憲→http://www.cha-genki.co.jp/philosophy/
「文化や風土はごまかせませんから」と川畑社長。
エコネル(産業廃棄物処理業)の佐野富和社長は理念を、
朝起きてすぐ、お仏壇の前で、朝礼で
、と毎日、 朝8時までに、
すでに3回も唱えていらっしゃるそうです。
この企業未来塾の主催は、
新潟県で印刷、出発、書籍販売事業を行なう「博進堂」。
(コーディネーターの清水氏は前社長)
http://www.hakushindo.jp/news_20100602_01.html
同社の理念も素晴らしいのです。
http://www.hakushindo.jp/kigyorinen.html
理念=考え方の基本
考え方の基本ーー。
自分なりに10カ条として持っているのですが、
改めて見直してみようと思いました。
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