きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

2023年3月のおついたち「春風を以って人に接し 秋霜を以って自ら粛む」

おはようございます。2023年3月のおついたちです。

今月の言葉は、
「春風を以って人に接し
 秋霜を以って自ら粛む」
(佐藤一斉『言志後録』より)

 

 

 春風のようなあたたかさや優しさで人に接し、
秋の霜のような厳しさで自分を律する、と。

佐藤一斉は江戸後期の儒者で、
私も1年間だけ一斉を学ぶ講座を
受けたことがあるんですけど、
素晴らしい人格と哲学を持ち、
吉田松陰や西郷隆盛にも影響を与えた人物です。

~  ~  ~

で、ちょっと今月は、
毎月紹介しているこの短冊の発行元が、
どんな組織かをお伝えしたいと思います。

私は、この組織を支持していませんが、
先人たちの名言と組織は別物なので、
そこはわけて考え、
心の栄養となる言葉だけを紹介してきました。


短冊「生命の言葉」の発行は
神社本庁(神道政治連盟)という政治団体です。 

全国8万の神社を包括する組織で、
発足は昭和21年にさかのぼります。

神社本庁では、不動産の転売問題など、
内部告発や裁判沙汰が複数、起きていまして、
令和2年には金比羅宮が離脱しました。
※金比羅宮は、全国600社のこんぴらさんの総本山

ほかにも、脱退やもともと加入していない神社は
いくつもあるようです。

神社本庁は公の組織であり、
これらは既にニュースになっていることです。


また神社本庁は、
選択的夫婦別姓やLGBTQを否定する組織でもあります。
同庁がこれに関する差別的な冊子をつくり、
自民党系の議連で配布していたことも明らかになっています。

 

※こちらの記事、参考になります。

 

まあ、そういう考えの組織が
発行する短冊だということは、
前から知っていたのですが、

前述のように、
先人たちが遺してくれた名言は名言なので、
そこだけを紹介してきました。

ただやはり、言葉と同庁は別物なのに
印象を混在させてしまうかも……、
という懸念があって、
そこには責任を感じていまして、
お知らせしておきたいと思ったのでした。

 

私は、おついたちまいりは毎月の節目として続けますが、

賛同していない組織の発行物を紹介するのは仁義にもとるのか? 

言葉に罪はないから言葉は言葉としてこれからも紹介するか?

ちょっと悩ましいところです。
楽しみにしてくださっている方々もいるので、
どちらかというと紹介していきたいと思っているのですが。

こういうときは、ちょっと保留。

 

ではでは、
すべての方にとって
春風の吹く素敵な毎日でありますように!

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

『いい会社のよきリーダーが大切にしている7つのこと』