きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

合同会社を設立するブログ④ ~8つの必要書類とは?~



2021年2月22日、合同会社を設立しました。
正確には申請しました
(登記完了を待っているところです)。

本、ネット記事、法務局のサイトを
いろいろ見ながら書類作成しましたが、
1人でつくるのか、複数なのか、
その中に法人格が含まれているのか、
出資はお金だけか、現物出資かーー、
条件によって必要書類は微妙に変わるので、
読んでいるとややこしいんです。

IMG_0984.jpg


そこでこのブログでは、
①個人一人でつくる
②資本は現金のみとする
③電子ではなく紙で申請する
①②③の条件に絞り必要書類をご説明します!
(現段階では、
電子申請を素人がやるのは難しいです。
緩和されたそうですが、難しいです)
なお、書類によって、
押すハンコが違ってややこしいので、
ハンコの種類も書いておきます。

【作っておくもの】
会社の実印・銀行印・角印
※社名を決めたらすぐ作ります。
※ついでに住所と社名などが入った
 長方形のスタンプもつくっておくと
 請求書の発送時などポンと押せて便利。
※私は印鑑のこだわりはないので、
 ネットショップでつくりました。

では、8つの書類を説明していきます。
こちら 法務局のサイトに記入例が。
 私はダウンロード→コピペして使いました)
合同会社設立の8つの書類 & ハンコの種類】

① 設立登記申請書
  ※会社の実印を押します。
  ※また法務局に提出する際、法務局の窓口で
  6万円の収入印紙を買って貼ります。
  カードは使えず現金オンリーです。
  日本の行政は遅れています
② ①につける別紙
  ※ここにも①と同じ会社の実印を押します。

③ 定款(自分用と提出用の2部)
    ※署名横に個人の実印を押します
  ※複数ページにまたがるので、
   本のように縦にホチキスで留め、
 開いたページとページの間に割印を押します。
 定款は会社を作る前に「私はこうします」と
 宣言する書類なので、
 押すのは個人の実印なんです。
 ここでちょっと、
 私のこだわりを聞いていただけますか(笑)
 定款の必須項目「事業目的」って
 事業を箇条書きするだけなんです。
 でも、事業内容そのものは本来、
 目標であり目的ではありません。
 目的とは「何のために」を示すものです。
 そこで私は「経営目的」という項目を
 勝手に作りまして、
 「幸せに働き生きるヒントをお届けする」
 と記しました。
 入れてはいけない決まりはないので、
 ここは一つ、私らしい定款にしました。


④ 就任承諾書
  私個人が、私がつくった法人に対して、
「私が代表社員になります」と承諾する書類。
  一人しかいないのだから当たり前ですが、
  個人と法人を分離して考えます。
 ※個人の実印を押します。
 ※法務局の窓口で
 「捨印を押してください」と言われました。
  こういう信頼できる場ならいいですが、
  捨印は下手に使われると
  危ないですから注意しましょう。


代表社員、本店所在地及び資本金決定書
  これは書類の名前のとおり、
 「3つを決めました」と宣言する書類。
  ※ この書類は、会社印でも個人印でも
    どちらでも構いません。
  (こういうフェイントが分かりにくいのよ…)
※ここにも「捨印を押して」と言われました。


⑥ 資本金の払い込み証明書
    まだ作っていない会社の資本金を
  どこに振り込むのか? なぞですよね。
  答え:自分の口座から出して→また入れる。
  なんのこっちゃですが、そうなってます。
  この作業はネットバンキングで出来ません。

   私は資本金を100万円にしました。
 通帳と印鑑を持って銀行窓口に行き、
 出し入れしてもらいました。
 無駄な作業だと思う…。  
 こういう資本の小さな会社は、
 残高証明でいいんじゃないかな?
※払い込み証明書には会社の実印を押します。
※また、銀行通帳コピー3点を添付します。
    ・通帳の表紙
  ・通帳の2ぺージ目
  ・資本金を出し入れしたぺージ
※注意事項:
 払い込み日は、定款の日付以降にします。
 定款で資本金額を決めて→払い込むのが
 正しい順番とされるからです。
 私の場合、定款に書いた日付が22日で、
 資本金の払い込み日が19日だったので、
 順番が違うと法務局で指摘されました。
 3日以内の出来事です、どっちでもよくない?
 と私なんぞは思うわけですが、
 その場で定款の日付を
 払い込み日の19日に書き直し、
 訂正印を押して受理されました。
 定款の日付も2月22日にしたかった 涙


代表社員(←自分のこと)の印鑑登録証明書
 ※ 普段の自分の銀行印の証明書です。
      これは役所で取ります。
  マイナンバーカードがある人は、
  コンビニのコピー機の「行政手続き」から
  取ることができます。
  私はカードの暗証番号を思い出せず、
  コンビニでは取れませんでした~。 
  ※これはハンコはいりません。  
  

⑧ 印鑑届書 こちら
  新しく作った会社の印鑑を
  登録するための書類です。
    ⑦の印鑑登録証明書をつけて提出します。
 ※左上に押す届出印は、
  ①の申請書で押した会社の実印。
 ※右下に押すのは、自分個人の実印です。

以上が、8つの必要書類です。

【おまけ】
本店所在地を明記する書類が上記の中にいくつかあります。
表記は統一しておきましょう。
「2丁目2番地2号」にするのか、
「2-2-2」にするのか、ということです。
表記がごちゃまぜだと、書き直しになると聞きました。

【おまけ2】
設立書類は、提出日よりも
未来の日付で出すことはできません。

~  ~  ~

⑦と⑧以外の書類は、ワードでつくりました。
こちら、法務局のサイトに記入例が載っています。
※法務局のこのサイトには数々の書類例がありますが、
私のように個人が一人でつくる場合は、
このブログで書いた①~⑧しか必要ありません。
~  ~  ~

あと、作業が面倒だったり分からない方は、
プロに頼む方法もあります。
私はこうした行政書類がとっても苦手ですが、
これでも中小企業診断士ですので (*´艸`*)
自分の会社くらいは自分でつくろうと思い、
なんとか提出までやり遂げました。

司法書士に登記作業をお願いすると、
合同会社の場合は6~9万円が相場らしいので、
設立に必要な収入印紙6万円プラスアルファ
を浮かせることができた計算です。

~  ~  ~
本も読んでおきたいという方はーー、
1.png

~  ~  ~

実は、
帰宅してから法務局から着信履歴があり、
「書類のことで質問が」
と留守電が入っていました。ドキッ。
ところが、何度、掛け直しても話し中です。
メールのやりとりもできずに
今日の祝日となりました。

メールにしてくれればいいのになあ。
コロナでも如実になったことですが、
本当に日本の行政手続きは遅れています。
誰でも使える簡易なデジタル化が待たれます。
ハンコの文化も根強いです。
全体的に「昭和」です。ふう。

でも、私たちは「令和」を生きています!
時代の風と一緒にいきましょう!

とにかく今回のブログが、
一人の合同会社をつくる方にとって
多少なりともお役に立てばうれしいです!


仕事をする上で大切なことーー
youtube【幸せに働き生きるヒント】こちら
ブログがちょっとでも役立ったという方~
チャンネル登録、お待ちしています(^^)/

30個のサムネ.jpg

合同会社リバーオフィス代表社員
そして愛の経営ジャーナリスト、
中小企業診断士の瀬戸川礼子でした

【追伸】
申請した2月22日から3日後の今日25日
東京法務局と電話がつながりました。
私、ミスってました。
書類に記載した本店所在地が
「〇丁目〇番地〇号」と
「〇-〇-〇」が混ざってました。
このブログに「気を付けて」
と、書いておきながら(笑)
法務局から
「どちらに統一しますか?」
という質問の電話でした。
気を付けたつもりが、
申し訳なかったです 。
あともう一つあって、
定款には(1)と書き、
別紙には 1)と書いてあり、
「カッコはどちらに統一しますか?」
とも聞かれました。
いや…それはどっちでもよくない?
とは声に出さず、
「では(1)でお願いします」
と言いました。
これで受理完了。
あとは登記完了を待ちます。
めでたし、めでたし


【これまでの合同会社を設立するブログ】

※全国のよきリーダーに学ぼう!