きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

業績を透明にしたほうが会社は強い、と思う理由

 

今日のテーマは、
『業績を透明にしたほうが会社は強い、と思う理由』です。
『帝国タイムス』での連載13回目にも
そういうことを書きました。



今夜は、ホワイト企業大賞の応募企業の方々と委員で
「日曜日だけど全員集合!ホワイトzoom」
を開催していたのですが
(有志参加。楽しかった~♪)
いい会社は「社員は仲間だ」ということで
業績を社内公開するのが当たり前。
透明性が高いのでした。




これ、一般的には「共有化」と言われますが、
私の感覚では、
・隠さない
・誰でも見られる
・澄んでいる という意味も込めた
「透明化」がしっくりきます。



でも、一般的にはまだまだまだまだまだまだ
業績を社員に見せない不透明なところが多いです。

 

見せない理由ベスト3
・他社に言いふらされるのが心配
・社員を不安にさせたくない
・業績より仕事に集中してほしい
下の2つは分からなくはないのですが、
不透明な中での安心や集中って本物かな?



一方、私が想像するそのほかの本音は、
・経営手腕を疑われるのが怖い
・経営層の給与が高すぎて見せられない
(人件費全体の高さから気づかれてしまう)
・粉飾しているので見せられない
・社員に見せる必要はない(仲間じゃない)
この状態で、これからの未来を乗り切るのは
かなり難しそうです。



先の連載にも書いたのですが、
会社が船だとすると、社員は乗組員です。
乗客ではないんですよね。
社員は乗組員なのだから、

 

・行き先
・地図
・海図
・乗客情報
・燃料や食料の残量
・そのほかいろいろ
知っておくのは当然ではないでしょうか。



ところが、会社に置き換えてみると、
燃料や食料にあたる業績を
見せていないわけです。



コロナ禍で多くの会社が危機感を持つ今、
燃料や食料について何も知らされずに、
船が沈没しないようにしても…、
動かす配分とか、食べる配分とか、
分からないのでは?

 

また、行き先を示していなければ
地図と海図があっても仕方ないし、
その逆もまたしかりです。
要するに、透明であったほうが
乗組員の本領が発揮できるのでは?




とはいえ、
いままでずっと伏せていたことを
透明に見せていくのは怖いと思います。



誰にも言えなかった胸の内を
誰かに言うのに勇気がいるのと同じです。



けれど、見せてしまったほうが楽になり、
信頼が増し、関係がよくなることって
多分にありますよね。

 

信頼関係があると、それを壊さないように
大切にしようとしますから、
ますます透明になる利点もついてきます。



この人のためなら、
この会社のためなら、
そんな風に思えるのは、
良い関係があればこそだし、
良い関係は透明性が高ければこそです。



「本心が見えない」
そう感じる人や会社のために頑張れますか?
本心は真心であってほしいし、
真心に触れればこそ、
何としてでも助けようと思えるのでは?



もし不透明なのだとしたら、
コロナ禍を一つの機会にして
「透明化」を考えてみてはどうでしょうか。



一波も二波も三波も乗り越えて、
いい会社・幸せに働く人が増えていくことを
切に願い、それに貢献していきたい、
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

次回:「経費も透明にしよう!」はこちら。



7章に「透明性」について書いておりまする。
    ↓ 

 

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