気をゆるめて楽しんでもらえたら幸いです。
昨年、取材で宮崎県の高千穂に行き、
「高千穂神社」で毎晩行われている
「夜神楽(よかぐら)」を観に行きました。
これがもう、あ~た、面白過ぎて。
「そうそう、日本の神さまってゆるかったよね~」と。
ざっと物語を(私流に)紹介しましょう。
日本最高の神さまである天照大神
(あまてらすおおみかみ=太陽)は、
弟である須佐之男命(すさのおのみこと)の
やんちゃぶりにブチギレまして、
天の(あまの)岩戸にひきこもります。
姉さんの馬の皮を、弟が剥いじゃったんです。
ひどい(笑)
で、
太陽が隠れてしまったので世の中は暗黒に。
これはまずいということで、
神さま仲間がオンラインでなくリアルに集合。
どうすれば出てきてくれるか話し合います。
じゃあまずは、
力持ちの手力雄命(あめのたぢからお)が
無理くり岩戸を開けてみよう、となりました。
でも、開きません。
ならばと、
踊りが上手な天鈿女命(あめのうづめのみこと)が
岩戸の前で踊り始めるとーー、
オーディエンスの男の神さまたちが
やんややんやとすっごく大盛り上がりします。
すると、ひきこもり中の天照大神は思います。
わらわが引きこもって大変なはずなのに、
何やら楽しそうな音がする、なんじゃ?
好奇心が抑えられず、
ちょっとだけ岩戸を開けた途端、
スタンバイしていた手力雄命が、
そ~れ!と、岩戸を開いて持ち上げます。
そして、天照大神が外に出てきて、
まさに「晴れて」、事件は一件落着でございます。
それを、表現した夜神楽を見に行きました。
英語の案内もありました。
では夜神楽のはじまりはじまり。
天照大神の登場です。
そんなわけで怒っていらっしゃいます。
救世主・天鈿女命(あめのうづめのみこと)が笑顔で踊ります。
手力雄命(あめのたぢからお)が岩戸をこじあけ、持ち上げます。
ここで、休憩。 にこやかに神主さんご登場。
夜神楽の歴史などをお話くださいました。
続きまして、
天照大神の両親に当たる、
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と
伊邪那美命(いざなみのみこと)の舞です。
仲良し。
妻が酒を飲むところを隠す夫
さらに仲良し。
桶ごと飲んじゃえ~。
夫に酒を飲ませる、酔っぱらって大胆な妻。
ハグ♡ ↑ も ↓ も 笑っちゃってピントが合わない
勢いあまって押し倒す図。もはやピントどころじゃない。
いや~、おほほほほの図。髪、乱れてます。
やってることは、ほとんど人間だよね(笑)。
そこがいいじゃないか、と思うのです。
いたずらしたり、キレたり、騒いだり、
いちゃいちゃしたり。
人間だもの。
・・・いや、神さまだけど。
孤高のひれ伏すような存在じゃなくて、身近。
すぐそばにいる感覚が個人的には大好きです。
神さまがこうなんだから、
私がちょっと残念な感じでも許してね♡と。
ちなみに上の写真は、踊りを踊った「うずめのみこと」です。
天の岩戸の前で踊ったとき、
実は、わざと胸をはだけて、男の神さまを騒がせた。
世の中のために捨て身の踊りをした、カッコいい女神です。
とにかく、どの世界もいろいろありますよね。
でもまあ、やる事はやりつつ、
ゆるめるところはゆるめて、
柔軟にいたいですね。
神さまを見習って、自分を許す、というか。
ではまた明日。
また旅に行きたいなあ。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした
「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと - 瀬戸川礼子
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