きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

空いている優先席に座らない理由


こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

優先席についての話です。


以前の私は、
優先席だとしても、誰もいないなら
座ってもいいだろうと考えていました。
誰かが乗ってきたら、すぐに席を替わればいいと。

ところが、
それは健常者側の見方でしかなかったのです。


画像












 

 

 

 


ある時、体の不自由な方と電車に乗ることがあって、
その方はこう言いました。

「電車に乗る際は、
ホームから優先席を覗いて、
空いていたら乗るし、
空いていなければもう一本待ちます
」。


切実に座る必要のある人からすれば、
誰かがすでに座っている優先席は不安なのです。

たまたま健常者が座っていて、
自分が乗ったら席を替わってくれる保証は
どこにもありません。

それに、見た目は健常者でも、
体はそうではない方もいるから、
気を使わせたくないとおっしゃいます。


だから、
すでに人が座っている優先席エリアに
一か八かで乗るのは怖い。

そういう思いを知りました。

言われてみればそうだな…と、私は猛省。
初めて、別の視点に気付かされたのです。

健常者であっても、具合が悪いとか、
疲労困憊しているなら座った方がいいと思いますが、
ご当人の話を聞いて以来、
私はほぼ座らなくなりました。

強い立場にいると、
弱い立場に置かれた人の思いに
気づけないことがあります。

恥ずかしいけれど、そうなのです。


男女や国籍や肌の色による差別も、
強い立場にいると気づきにくいものです。

違う視点で考えてみる大切さ、
とても勉強になりました。

優先席の話、じわっと広まるといいなあ。 

 

YouTubeやってます こちら。

旅館の女将さん55人の人生哲学。
おかみ3巻の表紙-文字大.jpg