きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

「日本社会は助け合いに溢れている」と思う人はわずか2.9%

 

こんにちは。
東京はいいお天気のGW土曜日でした。
 
今日のテーマは、
「助け合いについて」です。
 
先日行った献血で配られた冊子に、

思いやりについてのデータが載っていました。

 

イギリスのチャリティ団体が

2021年に発表した「人助けランキング」で、

 

一カ月の間に、以下のことを行ったか?

① 見知らぬ人や助けを必要としている人を助けたか

② 寄付をしたか

③ ボランティア活動を行なったか

を聞いたところ、

日本は総合順位114位。

これは最下位でした。

 

また、国内ではこくみん共済が調査したところ、

「日本社会は助け合いに溢れている」

と思う人はわずか2.9%だというのです。

 

少なすぎません?

 

いずれも、なんとも残念な結果です。

この調査をネット検索してみたら、

こんな話も載っていました。

 

なぜ人助けをしなかったのかを尋ねたところ、

「そういう場面に遭遇しなかったから」

が、75% 以上あったというのです。

 

そうそう人助けの場面には

遭遇しないのかもしれないけど……、

でもどうなんだろう。

 

いつでも助けてあげようと思っていれば、

小さなことでも「あっ」と気づくだろうし、

目に入っていない可能性もありそうだなあ。

 

例えば、電車の優先席。

この席が必要な人は、ホームから席を覗いて、

空いていれば電車に乗るし、

空いていなければ次の電車を待つ場合があるんだけど、

ここに気づいていない人は多いです。

(私も20年前に教えてもらって知りました)

 

優先席に座るべき人が「来てから立てばいい」と思って、

困っていないけど優先席に座る人は多いと思います。

こういうことも、調査結果に反映されそう。

 

 そういうことに一つでも気づいたら、

それを種にして小さな気づきが生まれ、

気軽に人助けできるようになるんじゃないかなあ。

 

私は本当に小さなことですけど、

毎月、自分の口座から寄付金が

NPO法人テラ・ルネッサンス

引き落としされるようになっていて、

かれこれ10年以上続けています。

 

あと、ホームレスの自立支援になる

雑誌『BIG ISSUE』をときどき買います。

先日の献血も人助けの一つかな。


どれも小さな小さなことですが、

いろいろな立場の人に思いを馳せることになり、

健康で働ける状況に感謝もするし、

人助けは自分のためになる、という気がします。

 

日本は政府が「自助」とか言うからよくない。

国民が言うならまだしも、政府が言うなって私は思う。

 

今回の調査結果って、

自助の行き過ぎが透けて見えます。

自分のことは自分で何とかしなくてはならない。

人に頼んではいけない。

人助けはほどほどに抑えなくてはならない。

人を甘やかせてはいけない。

⇧ こんな風に思う国民が多い国は、

  いまはまだなんとか経済大国かもしれないけど(時間の問題…)、

  精神大国とは言えないね。

 

「助けて」を言い合える社会・会社の方が断然、豊かだと

私は思うなあ。

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

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