きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

もらい上手ともらい下手


こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

私の一作目の本
グレートスモールカンパニー』で書いた一節を
たま~に思い出します。

 

これは自分にとっても忘れちゃいかんことで、
ちゃんと記しておこうと思った箇所です。

 

近代ホーム経営者の妻、てる子さんから聞いたお話で、
下記は要約バージョンです。
(自分の本は勝手に加工できるのが助かる(^^)/)

 

~   ~   ~   ~   ~

 

素直な人は「もらい上手」

 

そうでない人は「もらい下手」



同社はお中元にいただいたものを、社内で分けているが、
もらい下手な人に夏みかんなら夏みかんを差し出すと、
瞬間的に嫌な顔をするという。
画像









そして、
食べてもいないうちから、同等のものをお礼に返してくる。

 

会社に届いたいただきものを分けたのだから、
「おいしかった」 のひとことで十分うれしいのに、
物で返事をするのは
「あげた人の気持ちも汲めない」ことであり、

 

つまり、
「もらい下手は与え下手」だと。



一方、夏みかんを笑顔で受け取るもらい上手は、
どう食べてどうおいしかったと、
相手を思いやる報告が返ってくる。

 

興味深いことに、
悩みの相談に乗るときも同じ原理が働くという。



つまり、同じようなことを同じようにアドバイスしても
「もらい下手はエンドレステープのように
同じ悩みを反復し続けるだけ。
聞いてもらうことに満足して、
本気で解決しようとはしない」

 

「結局、親身に相談に乗った人の時間を
無駄にするだけなのね」

 

しかし、もらい上手は、
アドバイスを自分のものにして旅立っていく。
そのうえ、「成長」という階段を登りながら
それからどうなったと、報告に帰ってきてくれる。

 

それこそ、相談に乗った甲斐があるというものだし
「自分のほうがその子から教えられる」と。

 

もらい下手の人は、
そこそこ知識があり、
そこそこ逃げどころを知っている人。

 

「彼らは気づいたふりはうまいのね。
でも変わろうとしない。
結局は、何によって自分自身を克服していくかなのね」

 

この鋭い洞察力に触れるたび、
私は背筋を伸ばし、心に板書したものである。
こういう話をときどき思い出し、
心をつねられる自分でありたい。

 

『グレートスモールカンパニー』 P193~194より
 
~   ~   ~   ~   ~




私がいま思うのは、
もらい下手の人も、
いくらだってもらい上手になれるということ
その力は使っていないだけで、本当はあるということ。
そして、変えるチャンスをつかむか見過ごすかは
本人だけが決められるということ。



さっき夏みかんを買ったからなのか、
お中元の季節だからなのか、
心の板書を思い出した

 

瀬戸川礼子でした

 

YouTubeやってます♪ こちら!
YouTube.png

30個のサムネ.jpg




『顧客満足の失敗学』こちら
「顧客満足」の失敗学 社員満足がCSを実現する! - 瀬戸川 礼子



新刊『女将さんのこころ その三』
旅館の女将さん55人の人生哲学。こちら。
おかみ3巻の表紙-文字大.jpg


====