「なにがなんでもやると決めた」
岩手県・大槌(おおつち)町の仮設商店街で
焼き鳥店「七福」を営む小川勝子さんです。
津波の犠牲となられた妹さんが見つかったとき、
姉妹で一緒に経営していた店を「もう一度やろう」と決意。
震災から9カ月目の2011年12月にオープンされました。
70歳になられていました。
小川さんがモデルとなった復興ポスター。
「それでも今日も海を見る」。
「もし店が持てなかったら、親戚の庭を借りてでもやるつもりだった」。
「リヤカーを引いてでもやろうと思った」。
小川さんは店の再建を目指し、
お金を貯めるために「大槌 刺し子プロジェクト」の刺し子さんになりました。
朝から晩までひたすら針を刺し、
現在に至るまで、だれも追いつけない断トツの売り上げ記録を上げ、
半年で60万円を貯めました。
刺し子でこれだけ貯めるのは、普通は難しいのです。
尋常でない努力です。
これが、「本気」っていうことなんだなと思いました。
かつての常連さんや新しいお客さんに支えられているという小川さん。
私などは何も言えない立場ですが、
嬉しさと悲しさが交錯するのではないかとお察しします…。
一生懸命、笑顔で店を営む姿に胸を打たれました。
焼き鳥に肉じゃが定食、本当に美味しかった!
「七福」が位置するのは、仮設の大槌北小福幸商店街。
もと大槌北小学校の校庭だった場所に建てられた、
プレハブ2階建ての商店街です。TSUTAYAも入っています。
写真には写っていませんが、コの字型に合計3棟が建っています。 http://www.asahibeer.co.jp/area/02/03/otsuchi/
小川勝子さんと沖縄の安田未知子先生を囲んで、
大槌刺し子プロジェクトのみなさん&視察ツアーの仲間たちと♪
ありがとうございます。
経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。