きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

人生を逆算して後継者に切符を渡す

 

人生を逆算する。

いままで無意識にやってきたことですが、

年々、リアルになっていくような気がします(笑)。


世界中の人に平等に与えられているものって、

空気や太陽の光、月の光、星、水など

いくつかありますがー、


「生きていると老いる」


これも、いま生きている人、

全員にもれなく与えられた条件ですね。



生きていれば必ず老いる。

老いても元気な人はたくさんいて素晴らしいけれど、

いまのところの歴史を見る限り、

肉体は永遠ではないみたいです。

だから、いまから「逆算」。


何かを残す使命のある人なら、

託す人に託して、使命を果たしたいですよね。


何かやり遂げたいことがある人なら、

やり遂げるとか、せめてチャレンジは

しておきたいですよね。

 


先日、鳩山さんの辞任についてブログを書いた際、

夢次郎さんから「後継者不足の対応策はありますか」

と コメントをいただきました(いつもありがとうございます)。

これは大事なテーマ。

そのとき「逆算」というキーワードが浮かんできました。


後継者不足で困っている人は、

もしかすると逆算しなかったんじゃないかな…。

あるいは、逆算しても

そのままやり過ごしたんじゃないかな…。

 


後継者は日々の積み重ねで育てていくことが不可欠ですが、

後継者がいないことに対して、

気にならなかったかもしれないし、

気付いていたものの、

「まあ、いまはいいか」と思って

そのまま重視せずに来てしまったのかもしれません。

 


でも、飛行機に乗るときは、

搭乗時刻から逆算して家を出ますよね。

だから、フライトに間に合うんですよね。


やっぱり飛び立つ前に着いて手続きを済ませておかないと。

この人に乗ってほしいという人に搭乗券を渡しておかないと。


ついでに料理も同じです。

アルデンテのおいしいスパゲティ・ボンゴレを食べたかったら、

ゆで時間から逆算して数分早めにスパゲティを湯から取り出し、

スパゲティを取りだす時間から逆算して

ちょうど合うように オリーブオイルでにんにくを炒めておき、

あさりも塩抜きして水気を切っておき、

一気にスパゲティと炒める。

お皿の上でも、

余熱でスパゲティがゆでられるのを逆算して、

ちょっとだけ硬めかなと思うくらいで火を止める。

全部が逆算です。



ただ、飛行機や料理は、短期的な逆算。

これはやりやすい。


一方、後継とか人生とか、

何十年にも及ぶ長期的な逆算はやりにくい。

その通りに行くとは限らないし、

考える要素がありすぎて、面倒。

 

だから、「いまはいいか」と

ついつい後回しにしてしまいます。

 

でも、飛行機が飛び立ってから

悔やんでも遅いんですよね。


人間の時間は永遠じゃないから、

人生も仕事も旅も料理も、

「こうしたい」というゴールから逆算して、

「それなら、今はこれをすべき」と

考えて行動することが大事になりますよね。


経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 
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