こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です
「ダイバーシティ＝diversity」
「モノカルチャー＝monoculture」
今日はこの言葉について書きたいと思います。
まだそれほど市民権を得ていない言葉かもしれませんが、
確実に耳にする機会は増えています。
２つはいわば対立するような言葉です。
ダイバーシティは 「多様性」のこと、
モノカルチャーは、もともとの意味は 「単一栽培」。
ここから転じて、いろいろな場面で使われています。
こと経営においては、一部の人だけが権利を握り、
単一文化、単一慣習に依存したような状態を指します。
モノカルチャーにからんだ面白い話があります。。
某上場企業がゴルフ場経営に失敗して何百億円の損失を出してしまう。
株主総会で株主は怒り、壇上に座る何人もの役員たちに言い放った。
「慶応（義塾大学）出身者は立て！」
するとなんと、ほとんどの役員が、がたがた、ぞろぞろと立ち上がった。
それを見て、株主は言った。
「同じような奴ばっかりでやってるからダメなんだよ！」
当事者の方々には申し訳ないんですが、面白い話ですよね。
あ、言うまでもなく、慶應が悪いという話ではないですよ。
ここで言いたいのは、
同じ大学の出身者とか、同郷とか、同性とか、家族・血縁とか、
要するに同じカテゴリーの人間ばかりが集まってやっていると、
思考回路が固定されやすくなったり、言いたいことが言えなかったり、
そのうち疑問を疑問と思わなくなる可能性が高い、ということです。
それで問題がなければいいのです。
ただ、全員が「右向け右」となったときに失敗のリスクは最大となる。
計り知れない損害が生まれ、非常に危険です。
「モノカルチャー」のリスクはここにあります。
時代によっては単一ならではの強みも活かせましたが、
世界中に、人や情報やモノやサービスが巡るグローバル時代のいま、
必要なのは「ダイバーシティ」（多様性）だと言われます。
たとえば、知的障害者を70％も雇用して成長している日本理化学工業は
ダイバーシティ企業のよい一例です。
多様な人々を受け入れることで（障害自体が多様です）、
新たな発想、柔軟性、視野の広がりなど
新たな発想、柔軟性、視野の広がりなど
良い点がたくさん生まれるのです。
ところで、
「ダイバーシティ」に「モノカルチャー」。
どちらも言葉として覚えにくくありませんか？
英語から受けるイメージと、日本語の意味がかけ離れているのです。
ということで、覚える工夫をしてみました。
たいしたアイデアではないですがご紹介します。
「ダイバーシティ」（多様性）の覚え方
ダイバーが海に潜ったら、そこには素敵な街（シティ）がありました。
その街では、自国の男性が活躍しているのみならず、
女性が首相を務めることも珍しくなく、大臣も半分が女性、
在日外国人の管理職も当たり前。
高齢者も身障者も、それぞれの力を活かして普通に働いています。
一部の同じ環境の人だけが権利を持つのではなく、
ダイバーが見たシティでは、
「多様な人々」が社会で暮らしています。というイメージ。
「モノカルチャー」の覚え方
あるモノの収集家がいました。
その人は、赤いコップなら赤いコップだけをひたすら集めて
コレクションケースに飾ります。
取っ手だけは白いとか、
透明なガラスに赤い模様というのは許されません。
「同じモノ」でなければ仲間に入れようとせず、
「単一のカルチャー（文化）」だけに執着しています。
と、こんな物語を勝手につくって覚えています。
中小企業診断士の受験時代にさんざんやった手法です。
カタカナを多用するのは好みではないのですが、
知っていて使わないのと、
知らないで使えないのとは全然違うので、
一応、知っておきたい言葉かなと思っています。
では～♪
※ youtube【幸せに働く生きるヒント】
====
