子供のころから盆おどりが好きで、
独特のリズムと振り付けにムズムズと血が騒ぎます。
いそいそと輪の中に入り、
見よう見まねで踊りながら、ぐるっと回りを眺めると、
知らない人同士、みんなが輪になって踊っている。
どこにも強制がなくて、好きだから踊っている。
これがほんといい光景で、泣きたくなってきます。
こちらの盆おどり、
今年は「盆おどりのダイバーシティ化」が顕著でした。
盆踊りって、家族や誰かと連れ立って行くイメージですが
意外と、一人で踊っている人が多い。
都会の真ん中という立地もあると思いますが
一目を気にせず、自由でいいなと思います。
そして今年は、車いすで踊る人もいました。
手で車輪を動かすから振り付けはできないんだけど、
汗だくで夢中になっていて、素敵な姿でした。
さらに、左右とも松葉杖で踊っている人もいました。
松葉杖って片方だけでも疲れるのに、
そこまでして踊りたいんだな!と (^^)
しかもこの方、お一人でした。
外国の方も例年より多く、
目を輝かせてバシャバシャ、写真を撮っている人も。
BON-DANCEの魅力、肌で感じてくれたかな。
と、ダイバーシティ(多様性)を大いに感じた一方、
ルールもしっかり守られているのがポイント。
ここの盆踊りは大規模で、やぐらも大きいのですが、
やぐらの上に上がれるのは、
登録した団体で、なおかつ浴衣姿に限ります。
一般人が上がるチャンスタイムもありますが、
ここでも浴衣の人限定。
私は、そういう括りはいいと思います。
普段着の人が上がってしまうと、
せっかくの雰囲気や格が崩れてしまう。
スポーツのように、ある程度のルールは必要。
もちろん時代に合ったルールであることが大切で、
そうした中で多様性が豊かに開いていくのでしょう。
このお姉さんたちグループは全員が日本髪で粋でした。
後ろ姿だから許されるかなと思ってFacebookにアップしたら、
私の着物友達のその友達でした! 世間は狭い。
自分で日本髪に結うのだそうです。
そろそろ夏も終わり。
盆踊り、行かれましたか?
本来は、亡くなった方を供養する踊りですが
たぶんそう思っている人はほとんどいなくて、
夏のイベントとして楽しくて踊っている。
それはそれで、ご先祖さまも笑ってくれるんじゃなかろうか、と。
そして毎年思うのは、
「ダンシングヒーロー」はなんであんなにぴったりハマるんだろうか
十五夜お月さんがきれいでした。
瀬戸川礼子でした。
====