きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

リンゴが教えてくれたこと 木村秋則さん講演


週末、パシフィコ横浜で開かれた「グリーンエキスポ」に行ってきました。

「奇跡のリンゴ」栽培で知られる木村秋則さんの講演と、

友達で第一物産社長の黄 恵蘭(ファン・ヘラン)さんの

キムチづくり教室に参加するためです。 http://greenexpo.jp/


今日はまず、木村さんのお話をご紹介します。


木村さんは、農薬たっぷりが当然だった「リンゴ栽培」において、

無農薬しかも無肥料での栽培を成功された方です。

結果が出るまでに、10年という年月を費やされました。


いま、木村さんのリンゴとリンゴジュースは

希望者が殺到して なかなか手に入らないそうです。

私もいただいたことがありません。

 

食べた人によると、

これまでで最高においしいんですって!

リンゴジュースは濁りがあって(好み!)

蜜の味なんですって♪ http://sun-act.shop-pro.jp/

ひとこと、ひとことを、

ゆっくりと噛みしめるように語る木村さん。

 

語り口は謙虚で、しかも熱く、

人柄がにじみ出ていらっしゃいました。


『リンゴの木が教えてくれたこと』(日経プレミアシリーズ)

という本を読んで感激した私。

お話しが聞けて、幸運でした。


画像














木村さんは、周りの人から、バカだ、アホだとさげすまれ、

何年もリンゴが実らない極貧生活に耐えました。


リンゴの木にとっては、

長年、農薬&肥料で生きてきたのですから、

無農薬で無肥料の環境に、

すぐには順応できなかったのですね。


あるとき、木村さんは気付きました。

 

「自分も苦しいけれど、

リンゴの木は耐えてくれている。  

耐えさせている張本人は自分だ。

リンゴの木に感謝しよう」と。

 


780本のリンゴの木、一本一本に、

「ありがとう」

「がんばったなあ」

と 声をかけて歩きました。

風もないのに枝がふっと揺れ、

「いいんだよ」と

言ってくれているように感じたそうです。


しかし、残り82本になったところで、

隣の畑の人の目が気になって、

恥ずかしくなった木村さんは、以下省略とします。

 


「そのとき、声をかけなかった82本は枯れました。  

自分の勝手さを痛感しました」


農薬が悪いとは言いません、と木村さんはおっしゃいます。

木村さんが伝えたいのは、

自然への畏敬の念ではないかと思います。

“サムシング・グレート”の存在でしょうか。


「私の仕事はリンゴづくりではありません。

私の体にリンゴを実らせる ことはできないからです。

私はリンゴのお手伝いをさせてもらっています」


さきほどの本にも書かれている「キュウリ」の話を、

講演の最後に聞かせてくださいました。


早朝、きゅうりの前に立って、

巻きひげの前に指を一本出します。

すると、巻きひげが指に絡まる人と、

絡まない人が出るそうです。

 

小さい5、6歳くらいまでの子どもは、

全員絡まるのですが、

大人になると絡まない人が出てくるといいます。

「キュウリは、

人の心を見抜くような行動を取ります」と木村さん。


不思議な話ですよね。

でも信じてしまいます。

肝試ししてみたいのですが、

キュウリ畑、、、

うちの近所(都心)のどこにあるだろう。

 

【追伸】後日、私の母がやってくれました!すごい。

setogawa015.hatenablog.com


<おまけ>

リンゴやキュウリと話はかわって、

今日は七夕です。

曇りや雨だと、織姫と彦星は会えないことになっています。

年に1度しかチャンスはないのに、

天気に恵まれなかったら

来年の七夕までどうやって悲しみに耐えるのだろうと思うと

心配で夜も眠れませんね?

でも、大丈夫。 宇宙には雲も雨もなく、いつも晴れているから。

目に見えない世界が本当は果てしなくあるから。

これでぐっすり眠れます。