グリーンエキスポ2009で
「キムチづくり体験講座」に 参加しました。
これがもう、いままで食べた中で一番おいしい。
講師は、キムチの製造・販売企業である
第一物産の社長で 友人の
黄 恵蘭（ファン・ヘラン）さんです。
お漬物を手づくりする日本人が減っているように、
韓国でもキムチを手づくりする人が減っているのだそうです。
家庭の味を大切にしてほしい、
手づくりの良さを体感して ほしいとの願いが
講座には込められました。
キムチを手づくりした経験のある方は少ないですよね？
私も初体験でした。
ではご一緒にバーチャルクッキングを。 
キムチの材料です。
にら、にんにく、生姜、にんじん、大根、
リンゴ、長ネギ、ごま、唐辛子、 アミの塩辛、
イワシエキス、だし汁、砂糖、塩。
そして塩漬けの白菜。
＜作り方＞
①白菜１束を半分または４分の１にカットし、
塩漬けしてしんなりさせ、
水でよく洗って、水気を切っておきます。
②材料を混ぜて薬念（ヤンニョム）を作ります。
③白菜１枚１枚に薬念を擦り込んで出来上がり。
真っ赤！
これが薬念（ヤンニョム）です。
手袋をします。
キュウリを漬ければオイキムチ、
大根を入れればカクテキに。
若き社長。ファンさん。 劇的にパワフル。
しかも、細やかな心配りができる素敵な女性です。
作ってみて分かりました。
キムチづくりは、
下ごしらえさえできていれば何とか作れるのですが、
でも！
この下ごしらえにプロの力量が出るのです。
もっとも顕著なのは、作り方①の白菜です。
まず、ファンさんの会社では、
北海道と長野の畑と契約し、
農薬をできるだけ抑えた質
の高い白菜しか使わないそうです。
塩漬け白菜は一晩かかるので、
講座ではあらかじめ用意してくれましたが、
プロが白菜の状態をよく見て、
塩の量や漬ける時間、
水洗いするタイミング、
水洗いする時間、
そして水の切り方と、
すべてに注意を払ってくれていたのです。
これを聞いて思いました。
どんなことでも、
最良の状態を得るためには最良の準備がいるんですね。
スポーツなら練習が、
舞台なら稽古が、
映画ならロケハンが。
仕事も、パーティも、旅もーー、、、
「下ごしらえ」って大事です。
下ごしらえするためには、
「材料」を知っておく必要があります。
キムチの白菜のように、
材料を最大限、活かす知恵も必要ですし、
「すりおろしたリンゴ」や
「アミ（魚）の塩辛）など隠し味も不可欠です。
ビジネスでいえば、
仕事と人間がいるだけでは足りなくて、
人間を輝かせるための智恵が
どうしても必要になります。
そのためには、
いろいろな隠し味の存在も外せません。
こうした目に見えないものをつかむために、
私たちは知識や感性を
高めようとしているのではないでしょうか。
キムチづくりをしながら、
これはいろいろなこととリンクするなと思いました。
さて、キムチづくりに戻りましょう。
私のテーブルは３人。
全員知り合いだったので、
わいわいとても盛り上がりました。
料理は一人もいいけれど、誰
かと作ると楽しくおいしさも倍増する気がします！
Cさんは慣れた包丁さばきで次々と野菜を千切り。
Ｔさんもテキパキとリンゴなどをおろしてくれます。
私は、「わあ、おいしそう」とか「上手！」とか、
チアガール担当(笑)。
この素晴らしき“チームワーク”で、
おいしいキムチが出来上がりました。 
手づくりした“絶品キムチ”です。
薬念を白菜にすりこむ作業は自分でやりました（←名誉挽回）
でも実は、
ファン社長が少し手直ししてくれました（←名誉撤回）。
刷り込む量にもプロのコツがあるのです。
手づくりは難しそうという方は、
通販で購入もできますよ。 http://shop.d1b.jp/
キムチは４つの特徴があるそうです。
①カプサイシン：ご存じ、唐辛子に含まれ、新陳代謝を高めてくれます。
②ビタミン：キムチは火を使わないので、ビタミンが損なわれません。
③乳酸菌：白菜に含まれる植物性乳酸菌が腸内環境をよくしてくれます。
④タウリン：塩辛に含まれ、コレステロール値を下げたりしてくれます。 
ファンさんと第一物産のみなさんの記念撮影。
休日返上で教えてくださってありがとうございました！ 
ファン社長は参加者全員にお手紙を渡してくれました。
直筆をコピーしたものではなくて、すべてが直筆です。
ただでさえ忙しいのに、
なかなかできないことではないでしょうか。
後日、「とってもおいしく食べているよ！」
と電話したついでに、
この手紙のことを素晴らしいと伝えたら、
「これくらいしかできないから」と
謙虚なキムチ娘ことファンさん。
えらい（涙）。
第一物産のキャッチフレーズ
「世界の食卓にキムチを」が
広がっていきますように。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
