きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

メリークリスマス!


あと3カ月もすれば、街には「ジングルベル」が流れ始め♪、 4カ月後にはクリスマスも終わり、門松がお目見えします。 不確実なことが多い世の中ですが、時間だけは確実にやって来るのですね。


さて今日は、リーガロイヤルホテル東京 (早稲田)の 「真夏の 『クリスマスメニュー&宿泊プラン』 発表会」 に行ってきました。 発表会のメインは、館内 全レストランの、今年のクリスマスメニューの お披露目&試食会です。

この時期に、すべてのレストランですでにクリスマスメニューが決まって いる状態は、とても珍しいことなんです。


画像 















クリスマススペシャルケーキ「シュクレ・ジュエル」(2万8000円!)。

装飾部分は、飴細工でひと玉ひと玉を手作りしています。美しい…。

ベルベットに見える部分はチョコレート。土台はショコラ生地とガナッシュ。

さて、「日本で一番早いクリスマス発表会」が同ホテルの誇るところ。

まだ8月下旬とはいえ、マスコミ的には早過ぎる発表ではないのです。

逆算して考えていくと、少し早めの発表で助かる、という感じになります。 顧客満足(マスコミ満足)の一つですね。


たとえば、女性誌に多い月刊誌は通常ひと月前に発刊されますので、

12月号ならば11月上旬には市場に並びます。

ということは、10月中旬にはほぼ雑誌が完成していることになります。

すると、遅くとも10月上旬までには取材・撮影は終わらせておきたい。 また、どの記事をどう載せるかの編集会議は9月には始まるので、 この時点でしっかりした情報があると、掲載率が高まるわけです。


画像










↑ 宴会場で行なわれた真夏のクリスマスメニュー発表会の様子。

中国料理、日本料理、寿司、鉄板焼き、カフェ、ラウンジ、バー、 グルメショップと各ブースが並んだ、美味なる試食料理のブッフェです。 こういう場所に来るマスコミは、圧倒的に女性が多いです。

実際、リーガロイヤルホテル東京のクリスマス情報は、例年、多くの 新聞・雑誌に掲載されています。広報活動の勝利ですね。 早い時期の発表は、決して簡単なことではないのです。
桜咲く3~4月にはクリスマス企画会議を始め、 まだ夏も来ない6~7月にはメニューを決定。 マスコミに配る宣伝用の写真撮影も終わらせておかねばなりません。 各レストランの協力があってこそ、真夏の発表会が可能となるのです。 厨房全体を巻き込むのですから、そう簡単に真似はできません。
同ホテルが真夏にクリスマス発表会を始めて4~5年になりますが、 一番最初に行なったときは各シェフに何度も説明し、理解を求めたそうです。 ホテルは365日24時間営業ですから、その中でメニュー開発を前倒しする のは楽ではないですし、何と言っても最初の1年目が大変。 マスコミ側の掲載の都合や、広告とパブリシティの違い(*後述) を分かって もらい、やっとシェフから 「協力するよ」と言ってもらうことができたそうです。
*広告:企業が費用を出して載せる宣伝。信頼性はパブリシティより低い。  パブリシティ:マスコミ側が情報を選んで書く、無料の記事。

会場には各レストランのシェフがいらしたので、実際、聞いてみました。 「この時期にクリスマスメニューを発表するのは大変じゃないですか?」 すると、 「でも、この時期に発表することが広報としては大事ですからね」 「まあ、大変は大変だけど、必要なことだし、助け合わないとね」
まさに、「チームワーク」ができているのでした。
いろいろ試食させていただいてお腹も満たされましたが、 いい話が聞けて心も満たされた取材でした。

  ====